ニュース速報

ビジネス

米フォード、新CEOにファーリーCOO起用 10月1日就任

2020年08月05日(水)03時00分

米自動車大手フォード・モーターは4日、ハケット社長兼最高経営責任者の後任に最高執行責任者のジム・ファーリー氏(写真)を起用すると発表した。ニューヨークで2018年3月撮影(2020年 ロイター/BRENDAN MCDERMID)

[4日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターは4日、ハケット社長兼最高経営責任者(CEO、65)の後任に最高執行責任者(COO)のジム・ファーリー氏(58)を起用すると発表した。10月1日付けで就任する。

ファーリー氏はロイターに対し、同社の事業をソフトウェアや運行管理、電気自動車の充電など関連する技術分野に拡大すると表明。「当社にとって大きな価値を生み出す可能性がある新たな成長戦略」と述べた。

また、自動運転車について「フォードの変革につながる分野」とし、「当社の将来的なイメージに影響を与える」とした。

ファーリー氏は2007年にフォードに入社し、新事業・技術・戦略担当責任者を務めた後、今年3月にCOOに就任した。

ライバルと目されていたジョー・ヒンリックス氏は退社する。

株価は一時3%値上がりした。ハケット氏がCEOに就任した17年5月以降では約4割値下がりしている。

ビル・フォード執行会長は、CEO人事について「ファーリー氏が適任との感触から、社外候補を検討しなかった」と明らかにした。他の人事については「特に大きなサプライズはない」とした。

ハケット氏は来年3月まで相談役にとどまる。

ファーリー氏を巡っては、有能なやり手と評価される一方、時として難関な言い回しを使うため会社の見通しが分かりにくいといった指摘や、会社の再編計画を急ぐ姿勢が感じられないといった声も聞かれる。

フォードが先週発表した第2・四半期決算は、純利益が11億ドル(1株当たり0.28ドル)で、黒字額は前年同期の1億ドル(同0.04ドル)を上回った。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルがイラン再攻撃計画か、トランプ氏に説明へ

ワールド

プーチン氏のウクライナ占領目標は不変、米情報機関が

ビジネス

マスク氏資産、初の7000億ドル超え 巨額報酬認め

ワールド

米、3カ国高官会談を提案 ゼレンスキー氏「成果あれ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 8
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中