ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(22日)

2020年05月23日(土)04時39分

[22日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続落して取引を終えた。中国が香港での国家安全法制定を計画していることを巡り米中関係が緊迫化し、アジア市場に左右されやすい銘柄が売られた。

アジアで大きく事業展開する保険大手プルーデンシャルは9.3%安だった。金融大手HSBCホールディングスは2009年以来の安値を付けた。

中国の動きを受け、香港では抗議活動の動きが高まる可能性もある。ピール・ハントのアナリスト、イアン・ウィリアムズ氏はこの日の株安について「米中が助けにならないやりとりを続けていることに投資家は注目し、リスクを減らしたようだ」との見方を示した。

この日発表された4月の英小売売上高は過去最大の落ち込みを記録した。5月の英消費者信頼感は過去最低水準を付けた世界金融危機以来の水準となった。

FTSE100種<.FTSE>のほか、中型株で構成するFTSE250種<.FTMC>も週間ベースではともに6週間ぶりの大幅高となった。大規模な景気刺激策や新型コロナウイルスによる景気低迷からの回復への期待で、FTSE100は3月中旬の安値から22%超持ち直している。

<欧州株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。米中関係が緊迫化する中でアジアへのエクスポージャーが高い銀行や高級ブランド銘柄が売られた。

中国が香港での国家安全の法律制定を計画する中、香港では抗議活動が再燃する可能性がある。トランプ米大統領は中国の動きに関して「強力な対応」を取る姿勢を示した。

アジアで大きく事業展開する保険大手プルーデンシャルは9.3%安となった。金融大手HSBCホールディングスと銀行のスタンダード・チャータード(スタンチャート)は5.0%と2.4%それぞれ下落した。

アジアでの売り上げが大きい高級ブランドのLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)とケリングは1.3%と2.4%値を下げた。

一方、高級ブランドのバーバリーは3.3%高だった。最高経営責任者(CEO)が、「アジアの一部の市場が力強く持ち直している」との前向きな見方を示したほか、新型コロナウイルスの危機を乗り切る態勢は整っていると述べたことが好感された。

週間ベースではSTOXX欧州600種資源株指数<.SXPP>や旅行・娯楽関連株指数<.SXTP>、自動車・部品株指数<.SXAP>が好調で、STOXX欧州600種は4月10日までの週以来の大幅高となった。

<ユーロ圏債券> イタリア10年債利回りが週間で25ベーシスポイント(bp)低下し、低下幅は直近8週間で最大となる見込み。新型コロナウイルスの打撃を受けた高債務国への支援に交付金を提供する欧州連合(EU)復興基金案が寄与した。

インベスコのマクロアナリスト、マーク・マクドネル氏は「EU復興基金案は紛れもなくイタリア債券市場にポジティブだ。周辺国債券にも追い風で、ある意味では銀行にとっても好材料になる。ただ詳細を確認したい」と指摘。「市場は楽観的だが、わずかな懸念も織り込まれている。全員参加型の相場になるのは容易ではない」と述べた。

欧州委員会は来週27日に融資と交付金による1兆ユーロ超の新型コロナ復興計画を提示する予定で、投資家が注視しているという。

この日のユーロ債市場の値動きは限定的だった。独10年債利回りは1.3bp上昇のマイナス0.48%。一時マイナス0.52%まで低下した。イタリア10年債利回りは一時1.597%と6週ぶりの低水準を付けた後、終盤は2.9bp低下の1.60%で推移した。

中国の李克強首相が22日開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の政治活動報告で2020年の国内総生産(GDP)目標に言及しなかったことや、香港に国家安全法の迅速な制定を義務付ける新たな法案が全人代に提出されたことによる、ユーロ債市場への影響は限られた。

欧州中央銀行(ECB)が22日に公表した4月理事会の議事要旨では、新型コロナ感染拡大による経済への影響緩和に向け、ECBが一段の対応策を導入する「完全な用意」を整えていることが分かった。

<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード

ユーロ/ドル    1.0891 1.0902

ドル/円 107.51 107.43

ユーロ/円 117.10 117.15

>

<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード

STOXX欧州600種 340.17 -0.09 -0.03 340.26 <.STOXX>

FTSEユーロファースト300種 1327.71 -1.49 -0.11 1329.20 <.FTEU3>

ユーロSTOXX50種 2905.47 +0.49 +0.02 2904.98 <.STOXX50E>

FTSE100種 5993.28 -21.97 -0.37 6015.25 <.FTSE>

クセトラDAX 11073.8 +7.94 +0.07 11065.93 <.GDAXI>

7

CAC40種 4444.56 -0.89 -0.02 4445.45 <.FCHI>

<金現物> 午後 コード

値決め 1733.55

1>

<金利・債券>

米東部時間15時10分

*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード

3カ月物ユーロ 100.33 0.00 100.33

独連邦債2年物 112.11 -0.01 112.12

独連邦債5年物 135.37 -0.04 135.41

独連邦債10年物 173.12 -0.03 173.15

独連邦債30年物 214.32 -0.08 214.40

*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード

独連邦債2年物 -0.689 +0.007 -0.689

独連邦債5年物 -0.680 +0.007 -0.683

独連邦債10年物 -0.491 +0.006 -0.494

独連邦債30年物 -0.049 +0.007 -0.061

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「AIよ、うちの商品に注目して」、変わる

ワールド

エアバス、A320系6000機のソフト改修指示 A

ビジネス

ANA、国内線65便欠航で約9400人に影響 エア

ワールド

アングル:平等支えるノルウェー式富裕税、富豪流出で
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場の全貌を米企業が「宇宙から」明らかに
  • 4
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 5
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 6
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 7
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 8
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 9
    エプスタイン事件をどうしても隠蔽したいトランプを…
  • 10
    香港大規模火災で市民の不満噴出、中国の政治統制強…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 7
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 8
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中