ニュース速報

ビジネス

米国株式市場は原油安で反落、新型コロナ安定化の兆候は支え

2020年04月08日(水)07時14分

 4月7日、米国株式市場は値動きの激しい展開となる中、反落して取引を終えた。NYSE、3日撮影(2020年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場は値動きの激しい展開となる中、反落して取引を終えた。ニューヨーク州など一部の州で新型コロナウイルス感染が安定期に差し掛かりつつある兆候が出ていることを受けて序盤から買いが先行したが、終盤にかけて原油価格の下げが加速し、株価はマイナスに転じた。

ニューヨーク州のクオモ知事は7日、新型コロナ感染症による入院者の増加ペースが安定化の兆しを示していると述べた。

ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのシニア・グローバルマーケット・ストラテジスト、スコット・レン氏は「市場は新型コロナに関して良いニュースの兆しを確認しつつある。米連邦準備理事会(FRB)や大規模な財政出動の支えがあるとの認識もある」と述べた。

一方、原油供給の増加や主要産油国による減産実現を巡る慎重な見方が重しとなって原油先物は9%下落。投資家の間では、今後発表される経済指標や企業決算への警戒感も強まっている。

S&P総合500種は3月23日の日中安値から18.9%上昇しているが、2月中旬に付けた過去最高値を依然として21.5%下回っている。

アナリストはS&P500構成企業の第1・四半期決算について、6.4%の減益を予想。1月1日時点では6.3%増益を見込んでいた。

エクソンモービルは7日、新型コロナの影響でエネルギー需要が落ち込んでいることを受け、今年予定していた設備投資を3割削減する方針を明らかにした。

ハリバートンは、オクラホマ州で約350人の人員を削減するほか、経営陣の減給を行うと発表した。

エクソンの株価は1.90%、ハリバートンは1.64%、それぞれ上昇した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.71対1の比率で上回った。ナスダックでは1.30対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は139億2000万株。直近20営業日の平均は154億2000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 22653.86 -26.13 -0.12 23537.4 23617.2 22634.4 <.DJI>

4 4 5

前営業日終値 22679.99

ナスダック総合 7887.26 -25.98 -0.33 8129.99 8146.43 7881.22 <.IXIC>

前営業日終値 7913.24

S&P総合500種 2659.41 -4.27 -0.16 2738.65 2756.89 2657.67 <.SPX>

前営業日終値 2663.68

ダウ輸送株20種 7865.49 +27.80 +0.35 <.DJT>

ダウ公共株15種 750.81 -7.25 -0.96 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1585.38 -7.50 -0.47 <.SOX>

VIX指数 46.70 +1.46 +3.23 <.VIX>

S&P一般消費財 821.32 +10.01 +1.23 <.SPLRCD>

S&P素材 295.20 +6.97 +2.42 <.SPLRCM>

S&P工業 508.15 -0.95 -0.19 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 584.27 -7.11 -1.20 <.SPLRCS>

S&P金融 353.56 +3.30 +0.94 <.SPSY>

S&P不動産 195.25 +0.23 +0.12 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 245.90 +4.83 +2.00 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1055.49 -9.94 -0.93 <.SPXHC>

S&P通信サービス 154.51 +1.03 +0.67 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1458.93 -15.66 -1.06 <.SPLRCT>

S&P公益事業 280.17 -3.44 -1.21 <.SPLRCU>

NYSE出来高 14.85億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19120 - 30 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 18975 - 175 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア・ガスプロム、26年の中核利益は7%増の38

ワールド

英、農業相続税の非課税枠引き上げ 業界反発受け修正

ワールド

メキシコCPI、12月前半は+3.72%に鈍化 年

ビジネス

金現物、4500ドル初めて突破 銀・プラチナも最高
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これまでで最も希望が持てる」
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 8
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 9
    なぜ人は「過去の失敗」ばかり覚えているのか?――老…
  • 10
    楽しい自撮り動画から一転...女性が「凶暴な大型動物…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中