ニュース速報

ビジネス

前場の日経平均は大幅続落、アップル決算見通しを嫌気

2020年02月18日(火)11時59分

2月18日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比285円80銭安の2万3237円44銭となり、大幅続落した。写真は都内の証券会社前で2018年9月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 18日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比285円80銭安の2万3237円44銭となり、大幅続落した。1─3月期の売上高が会社予想に届かない見通しだと米アップルが発表したことを受け、電子部品株や半導体関連株を中心に幅広く売られた。新型コロナウイルスによる感染拡大の景気への影響が、さらに広がるとの不安を増幅させている。

前日の米国株式市場は休場だったが、そうした中でアップルの発表が注目された。同社は17日、新型コロナウイルス流行が中国での同社製品の生産と需要の両方に影響を与えているため、1─3月期の売上高が会社予想に届かない見通しだと発表。中国での同社製品の生産拠点は再稼働したものの、想定よりも生産の立ち上がり遅いと説明した。

市場では「これまで心理的な側面が強かった新型肺炎の影響が具現化した格好。各種イベントの中止によって不安感が高まってきた中で、世界景気の見通しに不安を与えた」(岡三オンライン証券・チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が聞かれ、先物に売り仕掛けが目立ったほか、現物市場もアップル関連株をはじめ広範囲に売られた。

また「新型コロナウイルスの国内感染者数はこれから増加し、ピークアウトはまだ先との見方が多い。感染者が増えている間は短期プレーヤーから先物に仕掛け的な売りが出やすく、日経平均は2万3000円を割り込む水準まで下落する可能性もある」(いちよしアセットマネジメント・上席執行役員の秋野充成氏)といった指摘もある。 TOPIXは1.19%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0220億8900万円となった。東証33業種では、ゴム製品を除く32業種が値下がりした。

個別では、 TDK<6762.T>、東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>など電子部品株や半導体関連株の下げがきつく、これらが日経平均の下げをリードする形となった。 東証1部の騰落数は、値上がりが238銘柄に対し、値下がりが1847銘柄、変わらずが73銘柄だった。

(※関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

LSEG、金融データをチャットGPTに統合へ AI

ビジネス

午後3時のドルは155円前半、日銀利上げ見通しで一

ワールド

香港当局、高層住宅火災受け防護ネット全面撤去へ

ワールド

インドネシア、採掘規則違反企業を処分へ 洪水で死者
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 3
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与し、名誉ある「キーパー」に任命された日本人
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 7
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 8
    台湾に最も近い在日米軍嘉手納基地で滑走路の迅速復…
  • 9
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 10
    見えないと思った? ウィリアム皇太子夫妻、「車内の…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 6
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 7
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 8
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中