ニュース速報

ビジネス

仏ルノー、2019年は10年ぶりに赤字 減配・利益目標下方修正

2020年02月14日(金)19時05分

 2月14日、仏自動車大手ルノーが発表した2019年の純損益は1億4100万ユーロ(1億5300万ドル)の赤字となった。赤字は10年ぶり。写真はフランスのイルキルシュ=グラフェンスタデンで昨年6月撮影(2020年 ロイター/Vincent Kessler)

[パリ 14日 ロイター] - 仏自動車大手ルノーが発表した2019年の純損益は1億4100万ユーロ(1億5300万ドル)の赤字となった。赤字は10年ぶり。

一部の中国合弁企業に絡んだ費用が響いたほか、日産自動車<7201.T>の寄与も縮小。フランスにおける繰り延べ税金費用も打撃となった。

また、自動車需要が引き続き不安定だと警告し、19年の配当について1株当たり1.10ユーロを提案。18年の3.55ユーロから減配としたほか、20年の営業利益率目標を3─4%に設定し、19年の4.8%から引き下げた。

クロチルド・デルボス暫定最高経営責任者(CEO)は発表文で「需要が不安定になると見込まれることから2020年の視界は引き続き限定的だ」と指摘。新たなガイダンスでは中国のコロナウイルス危機に伴う潜在的な影響は考慮されていないと述べた。

日産とのアライアンスについては、投資家が依然懐疑的であることを認め、5月までにより内容のある共通目標を明らかにする考えを示した。

ルノーはウイルス流行の中心地である中国・武漢に工場を持っているほか、サプライチェーン障害により、韓国・釜山にある子会社の操業を少なくとも4日間停止した。

ルノーの19年グループ売上高は3.3%減の555億3000万ユーロ。同社のガイダンスに沿う内容となったほか、リフィニティブがまとめたアナリスト20人の予想平均(552億4000万ユーロ)を上回った。為替の影響を除いたベースでは2.7%減だった。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国万科の社債37億元、返済猶予期間を30日に延長

ワールド

中国軍、台湾周辺で「正義の使命」演習開始 30日に

ビジネス

先行きの利上げペース、「数カ月に一回」の声も=日銀

ビジネス

スポット銀が最高値更新、初めて80ドル突破
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中