ニュース速報

ビジネス

インド政府、エア・インディアで全株式売却を計画

2020年01月28日(火)11時15分

 1月27日、インド政府は売却を模索している国営航空会社エア・インディアを巡り、全株式を売却する計画を発表した。全従業員の雇用維持を条件に76%を売却するとした2018年の前回計画には買い手が現れなかった。写真はエア・インディアの旅客機、2017年12月13日に仏トゥールーズで撮影(2020年 ロイター/Regis Duvignau)

[ニューデリー 27日 ロイター] - インド政府は27日、売却を模索している国営航空会社エア・インディアを巡り、全株式を売却する計画を発表した。全従業員の雇用維持を条件に76%を売却するとした2018年の前回計画には買い手が現れなかった。

最初の意向調査の届け出期限は3月17日。どんな買い手も2328億7000万ルピー(32億8000万ドル)の債務を含む負債を肩代わりすることが条件。売却後も、株式のかなりの割合を占める株主と実質的経営支配者はインド系でなければならないとしている。

運営を引き継ぐことになるのは国内空港で国内線4400、国際線1800の発着枠、海外空港の900の発着枠。傘下格安航空エア・インディア・エクスプレスの株式100%と、国内主要空港で貨物サービスなどを提供するAISATSの株式50%も対象。

航空コンサルタント会社CAPAのインド部門責任者ピル・カウル氏は、政府が経営から手を引く形になっていることもあり、かなりの反応を得られるはずだとの見方を示した。

インドのビジネス・スタンダード紙によると、インドの複合企業ヒンドゥージャ・グループと米拠点のファンド、インターラプスが買収に関心を示しているという。

ただ、与党インド人民党(BJP)の議員は、反国家主義的な取引だと非難し、売却なら法的措置を取ると脅している。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ゼレンスキー氏、マクロン氏とパリで会談 「持続可能

ビジネス

ビットコイン再び9万ドル割れ、一時6.1%安 強ま

ワールド

プーチン氏、2日にウィットコフ米特使とモスクワで会

ビジネス

英住宅ローン承認件数、10月は予想上回る 消費者向
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯終了、戦争で観光業打撃、福祉費用が削減へ
  • 2
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業界を様変わりさせたのは生成AIブームの大波
  • 3
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果のある「食べ物」はどれ?
  • 4
    【クイズ】1位は北海道で圧倒的...日本で2番目に「カ…
  • 5
    中国の「かんしゃく外交」に日本は屈するな──冷静に…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    600人超死亡、400万人超が被災...東南アジアの豪雨の…
  • 9
    メーガン妃の写真が「ダイアナ妃のコスプレ」だと批…
  • 10
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中