ニュース速報

ビジネス

NY市場サマリー(14日)

2020年01月15日(水)07時37分

[14日 ロイター] - <為替> 円が上昇。一方、人民元は下落した。米国が今年の大統領選終了まで対中関税を維持する方針との報道を受け、15日に予定される米国と中国の「第1段階」通商合意署名への期待に押し上げられていたリスク選好度は低下した。

ブルームバーグはこの日、米政府が第1段階の合意署名から10カ月をかけ対中関税を見直し、撤廃する計画と報じた。

第1段階通商合意署名を控える中、米財務省は13日、為替報告書を公表し、中国の「為替操作国」認定を解除したと明らかにしていた。[nL4N29I46P]

終盤の取引で円は対ドルで上昇し、109.92円。一時は110.20円まで下げていた。

オフショア人民元は対ドルで下落し、6.89元。一時、昨年7月11日以来の高値となる6.87元を付けていた。

スイスフランは対ドルで0.966フランに上昇。米財務省は前日公表の為替報告書で、スイスを為替操作の監視リストに追加した。[nL4N29J3BO]

<債券> 国債利回りが低下した。市場では小幅に伸びた12月の消費者物価指数(CPI)や15日に予定される「第1段階」の米中通商合意署名が注目された。

終盤の取引で米10年債利回りは2.7ベーシスポイント(bp)低下の1.8214%。序盤は小動きだった。

米労働省が14日発表した2019年12月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.2%上昇と小幅に伸びた。米連邦準備理事会(FRB)が少なくとも20年末まで金利を据え置く材料となる可能性がある。市場予想は0.3%上昇だった。[nL4N29J3RB]

米国と中国が15日に調印する「第1段階」の通商合意を巡り、中国側が米製品・サービスの購入を向こう2年間で拡大すると確約したことが関係者の話で明らかになった。2017年比で約800億ドル増やすというが、購入確約には疑念の声もある。[nL4N29J1JW]

2年債利回りは1bp弱低下の1.5781%。

<株式> まちまちで終了。一時最高値を更新したものの、米国が11月の米大統領選後まで対中関税を維持する見通しだという報道を受け、押し戻される展開となった。

ブルームバーグは関係筋の話として、最終的な対中関税の撤廃は15日に署名される米中の「第1段階」通商合意を中国が順守するかどうかに左右されると報じた。

テミス・トレーディングの共同マネジャー、ジョー・サルッジ氏は、過去最高値圏にあるS&P総合500種<.SPX>の予想株価収益率が約18倍になっていることから、アルゴリズムの売買システムや投資家はブルームバーグの報道を売り材料と受け止めたと指摘した。

第1段階の通商合意の説明を受けた関係筋によると、中国は向こう2年間に、米国で製造された製品の購入を2017年比で約800億ドル増やす。このほか、エネルギー関連で500億ドル強、サービスで約350億ドル、農産品で約320億ドルそれぞれ購入を拡大する。[nL4N29J1JW]

第4・四半期利益が予想を上回ったJPモルガン・チェースは1.2%上昇。トレーディングや引受業務が好調だった。同じく第4・四半期利益が予想を上回ったシティグループは1.6%高。[nL4N29J3KE][nL4N29J3N4]

一方、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)は5.4%急落。法務費用がかさみ、第4・四半期利益が大幅に減少した。[nL4N29J3GL]

<金先物> リスク選好の流れに圧迫されて続落した。中心限月2月物の清算値は前日比6.00ドル(0.39%)安の1オンス=1544.60ドル。

米中両国による貿易協議「第1段階」合意文書への署名を翌15日に控え、安全資産とされる金塊は前日に続いて売り圧力にさらされた。13日夜には一時1536ドル付近まで下落したが、その後はアジア・欧州の株価がやや伸び悩む中で買い戻され、下げ幅を縮小した。

<米原油先物> 米中貿易協議の進展に期待が広がる中、安値拾いの買いなどが入り、6営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値は前日比0.15ドル(0.26%)高の1バレル=58.23ドルだった。3月物は0.18ドル高の58.26ドルとなった。

ドル/円 NY終値 109.97/110.00

始値 109.97

高値 110.11

安値 109.87

ユーロ/ドル NY終値 1.1127/1.1130

始値 1.1130

高値 1.1134

安値 1.1105

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 102*07.00 2.2721%

前営業日終値 101*15.00 2.3070%

10年債(指標銘柄) 16時59分 99*14.00 1.8126%

前営業日終値 99*04.00 1.8480%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*20.00 1.6183%

前営業日終値 100*15.00 1.6510%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*03.38 1.5700%

前営業日終値 100*02.38 1.5860%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 28939.67 +32.62 +0.11 <.DJI>

前営業日終値 28907.05

ナスダック総合 9251.33 -22.60 -0.24 <.IXIC>

前営業日終値 9273.93

S&P総合500種 3283.15 -4.98 -0.15 <.SPX>

前営業日終値 3288.13

COMEX金 2月限 1544.6 ‐6.0 <0#GC:>

前営業日終値 1550.6

COMEX銀 3月限 1774.2 ‐25.4 <0#SI:>

前営業日終値 1799.6

北海ブレント 3月限 64.49 +0.29 <0#LCO:>

前営業日終値 64.20

米WTI先物 2月限 58.23 +0.15 <0#CL:>

前営業日終値 58.08

CRB商品指数 183.6407 +0.6316 <.TRCCRB>

前営業日終値 183.0091

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「豪華装備」競う中国EVメーカー、西側と

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 4

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 5

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 6

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 7

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 8

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中