ニュース速報

ビジネス

日経平均は続落、方向性を示す材料欠き見送り

2019年12月19日(木)15時39分

 12月19日、東京株式市場で日経平均は続落。写真は2015年1月、都内で撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。引き続き方向感を示す材料に乏しく、見送りムードに支配され、終始利益確定売りが優勢の展開となった。値動きの良い銘柄や、材料が出た銘柄を物色する動きはありながらも、全体としては盛り上がりを欠いている。東証1部の売買代金は1兆9908億2500万円と2兆円を下回った。

18日の米国株式市場は、S&P総合500種が最高値近辺での横ばいで終了し、ダウは小幅安、ナスダックは小幅高だった。米下院はトランプ大統領の「権力乱用」と「議会妨害」について弾劾訴追決議案を可決したたものの、反応薄となっている。

年明けから上院で弾劾裁判が始まるが、上院は与党・共和党が多数派を占めるため、大統領の罷免は回避されるとの見方が多い。このほか、目立った材料が見当たらず、ドル/円相場も落ち着いて推移しているため、大きな仕掛けは見られなかった。

一方、日銀は18─19日開催した金融政策決定会合で金融政策の現状維持やETF(上場投資信託)貸付制度の導入を決定したが、これに関して市場では「ニュートラルか若干プラス。今後、日銀は流動性を意識せずETF買いをできる環境に変化する可能性が高く、日銀のETF買いも継続する公算が大きい」(東海東京調査センターのシニアエクイティマーケットアナリスト、仙石誠氏)との声が聞かれる。

TOPIXも続落。東証33業種で上昇は鉱業、情報・通信業などの8業種にとどまり、パルプ・紙、証券業、その他製品などの下落が目立った。

個別では、日立製作所<6501.T>が続騰し連日の上場来高値更新となったほか、日立化成<4217.T>も大幅上昇。一方で、任天堂<7974.T>、東京エレクトロン<8035.T>、日本製鉄<5401.T>などがさえない。

東証1部の騰落数は、値上がり913銘柄に対し、値下がりが1147銘柄、変わらずが98銘柄だった。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

南アG20サミット、「米政府関係者出席せず」 トラ

ビジネス

中国10月物価統計、PPIは下落幅縮小 CPIプラ

ワールド

フィリピン、大型台風26号接近で10万人避難 30

ワールド

再送-米連邦航空局、MD-11の運航禁止 UPS機
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 9
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中