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米株は最高値更新、米中貿易摩擦の緩和や強い中国指標で

12月16日、米国株式市場は最高値を更新して取引を終えた。米中貿易摩擦が緩和したほか、中国の経済指標が強い内容となり、投資家心理が改善した。ニューヨーク証券取引所で8月撮影(2019年 ロイター/Eduardo Munoz)
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国株式市場は最高値を更新して取引を終えた。米中貿易摩擦が緩和したほか、中国の経済指標が強い内容となり、投資家心理が改善した。
ダウ工業株30種<.DJI>は11月に付けた終値ベースでの最高値を上回って終了。S&P総合500種<.SPX>とナスダック総合<.IXIC>は3営業日連続で最高値を更新した。
複数のアナリストによると、米中両政府が13日、「第1段階」の通商合意に至ったことを受け、世界経済見通しが改善した。[nL4N28N3GZ]
16日発表された中国指標も堅調となり、楽観的な見方につながった。中国国家統計局発表の11月鉱工業生産は前年比6.2%増加と、5カ月ぶりの大幅な伸びとなった。11月の小売売上高も前年比8.0%増加し、市場予想を上回った。[nL4N28Q0VO]
米中の第1段階の合意により、アップル
貿易動向に敏感な半導体関連株も買われ、フィラデルフィア半導体<.SOX>は1.0%上昇した。
ブルダーマン・アセット・マネジメントのチーフ市場ストラテジスト、オリバー・パーシェ氏は「市場が見込んでいた最善のシナリオが確認された」と指摘した。
米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和政策や、おおむね堅調となっている米経済指標も、米株市場を支援してきた。S&P総合500種は年初来27%超上昇しており、年間上昇率は6年ぶりの大きさとなる見通しだ。
医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループ
航空大手ボーイング
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.39対1の比率で上回った。ナスダックでも1.65対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は74億8000万株。直近20営業日の平均は68億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28235.89 +100.51 +0.36 28191.67 28337.49 28191.67 <.DJI>
前営業日終値 28135.38
ナスダック総合 8814.23 +79.35 +0.91 8791.31 8833.45 8789.77 <.IXIC>
前営業日終値 8734.88
S&P総合500種 3191.45 +22.65 +0.71 3183.63 3197.71 3183.63 <.SPX>
前営業日終値 3168.80
ダウ輸送株20種 10867.32 +91.56 +0.85 <.DJT>
ダウ公共株15種 867.33 +10.48 +1.22 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1813.31 +17.27 +0.96 <.SOX>
VIX指数 12.22 -0.41 -3.25 <.VIX>
S&P一般消費財 967.51 +4.11 +0.43 <.SPLRCD>
S&P素材 379.33 +1.77 +0.47 <.SPLRCM>
S&P工業 686.00 -0.22 -0.03 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 643.49 +2.31 +0.36 <.SPLRCS>
S&P金融 509.67 +2.04 +0.40 <.SPSY>
S&P不動産 233.47 +1.76 +0.76 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 447.64 +6.29 +1.42 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1176.30 +12.60 +1.08 <.SPXHC>
S&P通信サービス 180.12 +1.85 +1.04 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1580.49 +13.58 +0.87 <.SPLRCT>
S&P公益事業 323.71 +4.13 +1.29 <.SPLRCU>
NYSE出来高 11.04億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 24105 + 165 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限 円建て 24070 + 130 大阪比 <0#NIY:>
(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)