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米国株式市場=3日続落、米中通商合意への期待が後退
米国株式市場は3営業日続落して取引を終えた。トランプ米大統領やロス米商務長官の発言を受け、米中貿易摩擦の早期緩和に向けた期待が後退した。ニューヨーク証券取引所で撮影(2019年 ロイター/LUCAS JACKSON)
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国株式市場は3営業日続落して取引を終えた。トランプ米大統領やロス米商務長官の発言を受け、米中貿易摩擦の早期緩和に向けた期待が後退した。
主要株価3指数はいずれも先週付けた最高値から一段と押し戻された。ダウ工業株30種<.DJI>は10月8日以来最悪のパフォーマンスとなった。
先週は米中の「第1段階」の通商合意が近いとの期待が株価を押し上げてきたが、この日はトランプ大統領が、中国との通商交渉合意に期限はないとし、来年11月の大統領選挙後まで待った方が良いかもしれないと発言。ロス商務長官も、12月15日に発動予定の中国製品への追加関税について、協議の大きな進展など、発動を見送る理由がない限り、実施は予定通りと述べた。
また、フランスのルメール経済・財務相は3日、米国がフランス製品に対する追加関税を検討していることについて「受け入れられない」と発言、仏をはじめ欧州連合(EU)は報復する用意があると述べた。[nL4N28D31S]
ウェドブッシュ・セキュリティーズのシニアバイスプレジデント、スティーブン・マソッカ氏は、中国との貿易交渉の停滞や、フランス製品への追加関税、ブラジルとアルゼンチンの鉄鋼製品への関税が一体となって市場の失望を誘ったと指摘。「長期的にはポジティブな影響もあり得るが、短期的には景気減速につながるとみられ、市場にはマイナス材料となった」と語った。
貿易動向に敏感な半導体株が売られ、フィラデルフィア半導体指数<.SOX>は1.5%下落した。
S&P総合500種<.SPX>の主要11セクターでは9セクターが下落。アップル
エネルギー株<.SPNY>や金融株<.SPSY>のほか、貿易動向に敏感な工業株<.SPLRCI>などの下落率が大きかった。
鉄鋼メーカーのAKスチール
遺伝子治療薬の研究開発を手がけるバイオテクノロジー企業のAudentes社(オーデンテス)
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.63対1の比率で上回った。ナスダックでも1.65対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は74億1000万株。直近20営業日の平均は68億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 27502.81 -280.23 -1.01 27501.98 27524.74 27325.13 <.DJI>
前営業日終値 27783.04
ナスダック総合 8520.64 -47.34 -0.55 8460.72 8523.98 8435.40 <.IXIC>
前営業日終値 8567.99
S&P総合500種 3093.20 -20.67 -0.66 3087.41 3094.97 3070.33 <.SPX>
前営業日終値 3113.87
ダウ輸送株20種 10499.29 -235.56 -2.19 <.DJT>
ダウ公共株15種 850.67 +4.79 +0.57 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1665.71 -26.04 -1.54 <.SOX>
VIX指数 15.93 +1.02 +6.84 <.VIX>
S&P一般消費財 943.85 -9.63 -1.01 <.SPLRCD>
S&P素材 369.22 -2.48 -0.67 <.SPLRCM>
S&P工業 670.19 -7.45 -1.10 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 634.57 -1.16 -0.18 <.SPLRCS>
S&P金融 489.21 -6.53 -1.32 <.SPSY>
S&P不動産 236.00 +1.74 +0.74 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 424.81 -6.68 -1.55 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1141.25 -2.38 -0.21 <.SPXHC>
S&P通信サービス 176.54 -0.15 -0.08 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1508.54 -12.90 -0.85 <.SPLRCT>
S&P公益事業 317.48 +1.58 +0.50 <.SPLRCU>
NYSE出来高 9.07億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23135 - 195 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物12月限 円建て 23135 - 195 大阪比 <0#NIY:>
*内容を追加して再送します。