ニュース速報

ビジネス

アイカーン氏、HP株も取得 ゼロックスとの統合案を支持=WSJ

2019年11月14日(木)15時08分

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は13日、著名投資家のカール・アイカーン氏(写真)が米事務機器大手ゼロックスと米パソコン大手HPの統合案を後押ししていると伝えた。2014年2月11日にニューヨークで撮影(2019年 ロイター/Brendan McDemid)

[14日 ロイター] - 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は13日、著名投資家のカール・アイカーン氏が米事務機器大手ゼロックスと米パソコン大手HPの統合案を後押ししていると伝えた。

同氏は、両社の統合は投資家に大きな利益をもたらす可能性があるとみているという。

WSJによると、ゼロックスの株式10.6%保有しているアイカーン氏は、HP株4.24%(12億ドル相当)を新たに取得したことを明らかにした。

ロイターは先週、ゼロックスがHPに対して、ゼロックスの時価総額の3倍以上となる約330億ドルでの買収提案を行ったと報道。HPは買収提案を受けたことは認めたが、買収額は明らかにしていない。[nL3N27M19G]

WSJによると、アイカーン氏は両社の統合について「悩む必要はない」とし、「シナジー(相乗)効果を確信している」と語った。

関係筋が先週ロイターに明らかにしたところによると、ゼロックスは、コスト面で少なくとも年間20億ドルの相乗効果を見込んでいる。

アイカーン氏はWSJに対し、自身のチームが2月下旬にHPに注目し始め、4月下旬から8月中旬にかけてHP株を取得したと説明。HP株を買い始めた時点ではゼロックスとの統合は考えていなかったとした。

アイカーン氏はまた、コスト節約の可能性を踏まえると2社の統合は双方の株主にとって一番の利益になると語ったという。

アイカーン氏、HP、ゼロックスは13日時点でロイターのコメント要請に応じていない。

*内容を追加しました。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マクロスコープ:対米投資1号案件は先送り 日本政府

ビジネス

対米投融資の案件候補、三菱重やソフトバンクGなど日

ビジネス

仏ダノン、第3四半期売上高が予想上回る 中国が好調

ビジネス

中国BYDが日本向け軽EV、本格攻勢に政府・業界は
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大ショック...ネットでは「ラッキーでは?」の声
  • 3
    「平均47秒」ヒトの集中力は過去20年で半減以下になっていた...「脳が壊れた」説に専門家の見解は?
  • 4
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 5
    楽器演奏が「脳の健康」を保つ...高齢期の記憶力維持…
  • 6
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 7
    「死んだゴキブリの上に...」新居に引っ越してきた住…
  • 8
    中国のレアアース輸出規制の発動控え、大慌てになっ…
  • 9
    「宇宙人の乗り物」が太陽系内に...? Xデーは10月2…
  • 10
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 10
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中