ニュース速報

ビジネス

米キャタピラー、通年見通し下方修正 中国需要減が重し

2019年10月23日(水)23時37分

米重機メーカーのキャタピラーが23日発表した第3・四半期決算は、中国需要の減退を受けアジア地域の売上高が13%減少したことが主な要因となり、市場予想を下回った。ワルシャワで2017年6月撮影(2019年 ロイター/KACPER PEMPEL)

[23日 ロイター] - 米重機メーカーのキャタピラーが23日発表した第3・四半期(9月30日まで)決算は、中国需要の減退を受けアジア地域の売上高が13%減少したことが主な要因となり、市場予想を下回った。これを受け、キャタピラーは通年の業績見通しを下方修正した。

米中貿易戦争のほか中国経済の減速が企業に及ぼす影響が拡大している恐れが示されたことで、キャタピラーの株価は寄り付き前取引で約5%下落している。

キャタピラーは、トランプ米政権が導入した対中関税措置による影響は、今年これまでに示した見通しの2億5000万─3億5000万ドルよりは小さくなると予想。ただ2019年の1株利益は10.90─11.40ドルになるとし、従来見通しの12.06─13.06ドルから下方修正した。

第3・四半期の売上高は5.6%減の127億6000万ドル。

普通株主帰属の利益は14億9000万ドル(1株当たり2.66ドル)と、前年同期の17億3000万ドル(同2.88ドル)から減少した。リフィニティブがまとめた1株利益のアナリスト予想平均は2.88ドルだった。

キャタピラーは「主に中国需要が低調だったことで、アジア・太平洋地域での売上高が減少した」と説明。建設機械の売上高が29%減少したことがアジア地域の低迷の主な要因になったとし、競争激化と景気減速のほか、小売業者の在庫削減などで苦境にさらされているとした。

ジム・アンプレビー最高経営責任者(CEO)は第4・四半期について、需要はほぼ横ばいになるとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

IBM、コンフルエントを110億ドルで買収 AI需

ワールド

EU9カ国、「欧州製品の優先採用」に慎重姿勢 加盟

ビジネス

米ネクステラ、グーグルやメタと提携強化 電力需要増

ワールド

英仏独首脳、ゼレンスキー氏と会談 「重要局面」での
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 7
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 8
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 9
    死刑は「やむを得ない」と言う人は、おそらく本当の…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中