ニュース速報

ビジネス

ドル113円前半、株高で円じり安

2018年11月08日(木)15時40分

 11月8日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅円安の113円後半。一時113.73円まで上昇し、前日につけた1カ月ぶり高値に迫った。株高が円を押し下げているという。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[東京 8日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅円安の113円後半。一時113.73円まで上昇し、前日につけた1カ月ぶり高値に迫った。株高が円を押し下げているという。

ドルは朝方の113円半ばからじり高。日経平均が一時500円近い上げ幅となるなどアジア株が全面高となり、円に下落圧力がかかった。

ドルは前日、米中間選挙の途中経過に一喜一憂する形で激しく乱高下。一時113.82円まで上昇し、10月8日以来1カ月ぶり高値をつけた。

ただ、きょうの東京市場は前日に乱高下した「疲れが出ている」(外為アナリスト)といい、上値追いも限定的。前日高値より円安水準では利益確定のドル売りが出やすいこと、個人の証拠金取引で114円付近に売り注文が集中していることなどを指摘する声が出ていた。

<米中間選挙後は株高の経験則>

中間選挙が終了し、市場では引き続き、今後の米政局の行方と相場の見通しが議論されている。

その中でも話題を集めているのが、米株高の経験則。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチによると、共和党大統領下で上下両院を異なる党が支配するねじれが生じた場合、その間の年間株価上昇率は1928年以降の平均でプラス12%。さらに、中間選挙でそうした状況となった翌年は、52年以降の平均で20%の上昇率を記録しているという。

JPモルガン証券の調べでも、中間選挙後の米S&P総合500種は翌年3月末までに、過去7回中6回上昇。平均上昇率は10%に達している。

今回もねじれによる政策停滞懸念を覆し、株価が堅調な米経済を反映する形で上昇し続ければ、外為市場では円が売られやすくなる可能性がありそうだ。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 113.64/66 1.1431/35 129.93/97

午前9時現在 113.55/57 1.1430/34 129.82/86

NY午後5時 113.51/54 1.1424/28 129.84/88

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア黒海主要港、石油積み込み再開 ウクライナの攻

ビジネス

メルク、インフルエンザ薬開発のシダラを92億ドルで

ワールド

S&P、南ア格付けを約20年ぶり引き上げ 見通し改

ワールド

米国境警備隊、シャーロットの移民摘発 初日に81人
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 3
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 6
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    反ワクチンのカリスマを追放し、豊田真由子を抜擢...…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中