ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(12日)

2018年10月13日(土)04時53分

[12日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続落。日中はプラス圏で取引されたが終盤にかけて失速した。保護主義的な政策や米国の利上げ加速を巡る懸念から世界的に株価が下落している。

FTSE100種は週間ベースで4.38%低下し、2月にあった株価調整の4.72%低下以来の大幅安となった。当時は物価上昇や利上げを巡る懸念で世界的に株価が下がっていた。

英国の欧州連合(EU)離脱の取り決めを巡り、翌週のEU首脳会議で合意に至るとの期待が薄れる中でポンドが下落した。ただFTSE100種の輸出銘柄を押し上げる効果はなかった。

<欧州株式市場> 続落。保護主義的な政策や米国の利上げ加速を巡る懸念から世界的に株価が下がっている。

ユーロSTOXX指数<.STOXXE>は週間ベースで4.82%低下し、2月以来の大幅安となった。2月は物価上昇や利上げを巡る懸念から世界的に株式が売り込まれ、同指数が週間で5.11%低下した。

欧州株のトレーダーは、トレンドが「かなりひどい」と指摘。トランプ政権の景気刺激策で米国では企業収益が増加する中、米国株は年初来、欧州に比べて好調な値動きを示していると指摘した。

企業収益の伸びは米国が欧州を大幅に上回っている。欧州株式ファンドから流出した何十億ドルもの資金を呼び戻すには、業績改善が必須だ。

<ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がインフレ見通しについてハト派的な発言を行ったことなどを背景に、独連邦債を含む多くの高格付け国債の利回りが低下した。

ドラギ総裁は今後数年のユーロ圏インフレについて、徐々に上昇する基調にあるとの見方を表明。比較的活発な上昇を予想するとしていたこれまでの発言からややトーンダウンした。

独10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低下の0.50%。週初からは約6.5bp低下し、週間としての低下は6週間ぶり。週間の低下幅は2カ月ぶりの大きさとなる。

リスク選好度が回復したことでイタリア国債は安定を取り戻し、2年債利回りは2bp低下、10年債は横ばいとなった。アナリストはマイナスのニュースの大部分は織り込み済みとしている。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

東ティモール、ASEAN加盟 11カ国目

ワールド

米、ロシアへの追加制裁準備 欧州にも圧力強化望む=

ワールド

「私のこともよく認識」と高市首相、トランプ大統領と

ワールド

米中閣僚級協議、初日終了 米財務省報道官「非常に建
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 3
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任務戦闘艦を進水 
  • 4
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 5
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 6
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 7
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 8
    「宇宙人の乗り物」が太陽系内に...? Xデーは10月2…
  • 9
    為替は先が読みにくい?「ドル以外」に目を向けると…
  • 10
    アメリカの現状に「重なりすぎて怖い」...映画『ワン…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 3
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 4
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 5
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 6
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 7
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中