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日経平均は小幅続伸、高値引け 米つなぎ予算にらみで見送りムード
1月22日、東京株式市場で日経平均は小幅続伸。高値引けとなった。1ドル110円台後半と円高基調を維持する為替が重しとなったほか、米国のつなぎ予算案の採決を巡る動向を見極めたいとの姿勢も強まり、終日方向感の乏しい展開だった。写真は都内で2016年1月撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅続伸。高値引けとなった。1ドル110円台後半と円高基調を維持する為替が重しとなったほか、米国のつなぎ予算案の採決を巡る動向を見極めたいとの姿勢も強まり、終日方向感の乏しい展開だった。日経平均の下げ幅は一時100円を超えたが、売り込む動きは限定的。2万3700円台でもみあいを続けた後、大引け直前に持ち直した。
TOPIXも小幅続伸しこの日の高値で取引を終えた。東証33業種中、値上がり率トップはゴム製品で、その他金融、証券がこれに続いた。下落率トップは海運だった。
米長期金利の上昇を手掛かりにメガバンクの一角が上昇スタートとなったが、利益確定売りに押され軟化した。東証1部売買代金は前営業日比11%減の2兆3823億円と、今年最低となった。
米上院はつなぎ予算案の採決に必要な動議について、日本時間23日午前2時に採決を延期した。国内では23日までの日程で日銀が金融政策決定会合を開いている。見送りムードが優勢となる中、後場後半以降に散発的な先物買いが入り現物指数は切り返した。
水戸証券投資顧問部チーフファンドマネージャーの酒井一氏は「日経平均が2万4000円を付けた18日は東証1部の出来高も年初から最大となったが、この時に達成感が出てしまった」と指摘。「押し目を待っている投資家も結構多いが、足元では手詰まり感が意識されている」と話す。
個別銘柄では日本ペイントホールディングス<4612.T>が大幅続伸。筆頭株主であるシンガポール塗料大手ウットラムグループが推薦する6人を日本ペイントHDの取締役候補とする株主提案を出したことが明らかになった。同社は22日に、株主提案書を受領したと発表。企業価値の向上につながるとの期待をもとに株式市場はポジティブに反応した。
半面、アジュバンコスメジャパン<4929.T>が急落。同社が19日発表した2017年3─12月期の連結業績は、営業利益が前年比10.1%減の5億6100万円だった。人件費の増加や物流費の値上げなどが響く格好となり、減益決算を嫌気した売りが出た。
東証1部の騰落数は、値上がり1128銘柄に対し、値下がりが842銘柄、変わらずが94銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 23816.33 +8.27
寄り付き 23797.84
安値/高値 23697.81─23816.33
TOPIX<.TOPX>
終値 1891.92 +2.18
寄り付き 1890.78
安値/高値 1884.63─1891.92
東証出来高(万株) 134298
東証売買代金(億円) 23823.62