ニュース速報

ビジネス

ドル110円後半、米予算措置巡る警戒感で上値が重い

2018年01月19日(金)15時44分

 1月19日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の110円後半。米国の政府機関閉鎖に対する警戒感でドルの上値は抑制された。為替市場では、全般に気迷いムードが広がっているという。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[東京 19日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の110円後半。米国の政府機関閉鎖に対する警戒感でドルの上値は抑制された。為替市場では、全般に気迷いムードが広がっているという。

米国では、つなぎ予算の期限が迫っており、19日までに新たな予算措置が決まらなければ連邦政府機関が一部閉鎖に追い込まれる。米予算を巡る先行き不透明感を映して、ドルは高値111.13円から110.78円まで下落した。

直近で米政府機関の閉鎖が起きたのは2013年10月。オバマ前政権の医療保険制度改革法(オバマケア)向け支出を巡る与野党の対立が原因だった。この時は約2週間ほどで再開された経緯もあり、「閉鎖された場合でも長くは続かない。下がったところは押し目買いの好機」(国内金融機関)との声も聞かれた。

「為替市場は総じて気迷いで、明確なトレンドが出ていない。米政府機関閉鎖の可能性や、IMF(国際通貨基金)が米国の成長見通しを上方修正するという予想など、目先の材料に振らされ、ドル/円は金利離れしている」とマーケット・ストラテジィ・インスティチュート代表、亀井幸一郎氏は指摘している。

米10年国債利回りは、ニューヨーク終盤とほぼ変わらない2.6277%付近。

米国債市場では、米アップルが米政府に支払う380億ドルのリパトリ税の資金捻出のために米国債を換金したなどといった憶測が出ていたが、「そもそもキャッシュ・リッチな企業が、運用を取り崩す必要があるのか」(同)との指摘もある。

日銀が実施した長期・超長期国債を対象とする買いオぺは、通知された購入額が前回から据え置かれ、市場の反応も限定的だった。

9日のオペでは予想外の減額に反応し、債券利回りが上昇して円高を招いた。ただ、早期利上げ期待の高まりと円高は日銀が意図したものではないとの見方から、「来週、決定会合後の会見で黒田総裁は火消しに回るだろう。日銀の正常化の思惑を材料にした円買いも終わる」(邦銀)との声も出ている。

ロイターが18日発表した市場関係者を対象に行ったアンケート調査の結果では、日銀が金融引き締めに動くとすれば2018年後半となる可能性が高いとみる向きが多く、当面の金融政策は据え置きが予想されている。[nL3N1PC28M]

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 110.87/89 1.2258/62 135.92/96

午前9時現在 111.02/04 1.2232/36 135.82/86

NY午後5時 111.09/13 1.2237/40 135.96/00

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米軍がホルムズ海峡封鎖へ、イランは交渉に戻る見通し

ワールド

ロシア・ウクライナ復活祭停戦、発効数時間で双方が違

ワールド

米イラン協議決裂、核・ホルムズ海峡で溝埋まらず 停

ワールド

中国、台湾向け観光規制緩和など新措置 野党党首訪中
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    新しいアメリカンドリームは「国外移住」...5人に1人が海外を希望する時代
  • 2
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相場で人気の優良株から売られる落とし穴
  • 3
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけない副作用に研究者が警鐘
  • 4
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 5
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 6
    中国が恐れる「経済ドミノ」
  • 7
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 10
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 8
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中