ニュース速報

ビジネス

株は3日続落、FOMCや国内決算の本格化控え様子見姿勢

2017年07月25日(火)15時56分

 7月25日、東京株式市場で日経平均は小幅に3日続落した。円高一服を支えに主力輸出株は上昇して始まったが、日経平均が2万円台に乗せると買いは続かず軟化した。写真は都内で2015年10月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に3日続落した。円高一服を支えに主力輸出株は上昇して始まったが、日経平均が2万円台に乗せると買いは続かず軟化した。きょうから始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)や、国内企業の決算発表の本格化を前に様子見姿勢も強く、東証1部売買代金は3営業日連続で2兆円を下回った。

TOPIXも3日続落。セクター別では石油・石炭や輸送用機器など6業種が上昇。値下がりした27業種のうち、下落率でトップとなったのはパルプ・紙だった。東証REIT指数<.TREIT>は続伸。0.79%高で取引を終えた。

ドル/円が111円を挟んだ値動きとなる中、好業績銘柄や自動車関連株が強含みで推移した。ただ寄り後の日経平均は総じて方向感の乏しい展開となり、全体相場も次第に膠着感が強まった。日経平均の後場の値幅(高値と安値の差)は約26円にとどまった。翌日に決算発表を控える任天堂<7974.T>など、ポジション調整の売りに押される銘柄もあった。

市場では「国内では大きな材料がなくFOMCを前に動きにくい局面だが、半導体関連の米国企業の決算に市場が良好な反応をみせれば、国内ハイテク株への一段の資金流入が期待できる」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)との声が出ていた。

個別銘柄では信越ポリマー<7970.T>が続伸。24日、2018年3月期の連結営業利益が前年同期比17.9%増の65億円になるとの見通しを発表した。従来は業績予想を未定としていた。半導体業界の活況が継続し、主力製品の販売が伸びるとみる。

半面、昭和電工<4004.T>が大幅安。17年12月期連結純利益予想の下方修正を24日に発表し、嫌気された。インドネシアでアルミナなどを生産する持ち分法適用会社の再建に関し、株主間で合意に至るのは困難と判断し、持ち分法投資損失などを計上した。

東証1部の騰落数は、値上がり593銘柄に対し、値下がりが1297銘柄、変わらずが134銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      19955.20 -20.47

寄り付き    19979.56

安値/高値   19941.61─20036.31

TOPIX<.TOPX>

終値       1617.07 -4.50

寄り付き     1621.42

安値/高値    1616.94─1625.14

東証出来高(万株) 149756

東証売買代金(億円) 18865.55

(長田善行)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

豪中銀、インフレ予想を上方修正 25年半ばまで利下

ワールド

ピュリツァー賞、ロイターが2部門受賞 公益部門は米

ワールド

中仏首脳、イラン核問題の「政治的解決」訴え=中国国

ワールド

豪23/24年度予算、総債務減少の見込み=財務省
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表...奇妙な姿の超希少カスザメを発見、100年ぶり研究再開

  • 2

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが...... 今も厳しい差別、雇用許可制20年目の韓国

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    「真の脅威」は中国の大きすぎる「その野心」

  • 5

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 6

    メーガン妃を熱心に売り込むヘンリー王子の「マネー…

  • 7

    ウクライナがモスクワの空港で「放火」工作を実行す…

  • 8

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 9

    単独取材:岸田首相、本誌に語ったGDP「4位転落」日…

  • 10

    こ、この顔は...コートニー・カーダシアンの息子、元…

  • 1

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 5

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 6

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 7

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 10

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中