ニュース速報

来週の日本株は底堅い、イベント通過で過度な円高懸念後退

2019年09月20日(金)16時11分

[東京 20日 ロイター] - 来週の東京株式市場は底堅い展開が予想されている。米連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に通過。過度な円高進行への懸念が後退しており、輸出関連セクターの下落リスクは低下した。テクニカル分析で複数の指標が過熱感を示していることや、米中通商協議を巡るトランプ米大統領の不規則発言が出る可能性には注意が必要だが、売り圧力はそれほど強まらないとの見方が出ている。

日経平均の予想レンジは2万1800─2万2350円。

今週開催されたFOMCでは25ベーシスポイントの利下げが決定された。特段のサプライズはなかったが、「いったん景気後退の底打ち感が出る中で利下げが決定され、米国の『予防的利下げ』の位置づけが強まった」(日興アセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト、神山直樹氏)。

市場では、米国の追加利下げはあっても年内あと1回との見方から、過度なドル安/円高は進みにくいとの声も出てきた。25日には日米首脳が会談し、通商交渉の大枠合意を受けた文書に署名する見通し。そこで為替条項への懸念が払しょくされれば「今後は一段の円安となる余地がある」(国内証券)という。

トヨタ自動車<7203.T>は7月以降の想定レートを1ドル105円、ファナック<6954.T>は同100円としている。為替の前提を保守的に設定している企業には業績底上げ期待も出てきそうだ。

日経平均は19日に一時2万2255円56銭まで上昇。5月の大型連休前の水準を回復するなど基調の強さも意識されている。高値での売りをこなす中、好材料が出た場合には、4月24日につけた年初来高値(2万2362円92銭)に近づく展開もあり得る。

一方、テクニカル分析では過熱感も示唆されている。騰落レシオ(東証1部、25日平均)は136%台と高値圏。短期RSI(相対力指数)も上がり過ぎ圏内だ。

中国が10月1日に国慶節(建国記念日)を控える中、米政府は2500億ドル相当の中国製品に対する関税の引き上げ時期を10月15日に延期しており、来週中は米中問題で悪材料が出る可能性は低そうだ。ただ、トランプ米大統領が不規則発言をした場合は、調整の材料として使われることもあり得る。調整した場合、7月25日高値(2万1823円07銭)がいったんの下値めどとして意識される。

(株式マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB金利据え置き、中東情勢の不確実性指摘 年内利

ワールド

原油先物5%上昇、IRGCが複数のエネルギー施設攻

ワールド

中国、27年までの台湾侵攻計画せず 米情報機関が分

ワールド

イラン新指導者「犯罪者は代償支払う」、政権幹部ラリ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポリ」が中東へ
  • 4
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 5
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 6
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 7
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 8
    観客が撮影...ティモシー・シャラメが「アカデミー賞…
  • 9
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 10
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 10
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中