ニュース速報

ユーロ/ドル16カ月ぶり安値、ポンドも急落=欧州外為

2019年09月03日(火)01時17分

[ロンドン 2日 ロイター] - 欧州外為市場では、ユーロが対ドルで1年4カ月ぶり安値に沈んだ。米中貿易摩擦が欧州経済に及ぼす悪影響への懸念が強まった。ポンドも急落。英国で総選挙が実施されるとの観測が高まっていることが背景。

米市場がレイバーデーの祝日で休場となる中、様子見気分が強かった。

8月のドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は8カ月連続で好不況の分かれ目となる50を下回り、欧州の成長見通しに影を落とした。[nL3N25T1ZA]

米国と中国は1日、互いの輸入品に対する追加関税を発動した。[nL3N25S0B6]

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのマクロ戦略主任ティモシー・グラフ氏は「貿易摩擦がエスカレートすれば、外為市場での逃避先は限られる。貿易でのつながりから、新興国通貨やユーロは特に脆弱だ」と述べた。

ユーロ/ドルは0.3%安の1.0958ドル。

ユーロ圏短期金融市場ではこの日、9月12日の欧州中央銀行(ECB)理事会での20ベーシスポイント(bp)の利下げの可能性が60%織り込まれた。[nL3N25T2BK]

ポンド/ドルは1%超安。1.2036ポンドまで下落し、約2年ぶり安値に迫った。ポンドは対ユーロでも最大0.8%下落し、91.090ペンス。

ジョンソン首相はこの日、閣議を召集。議会が英国の「合意なき」欧州連合(EU)離脱を阻止すれば、総選挙に踏み切る用意を進めているとの観測が強まった。[nL3N25T2QX]

ドルは概ね堅調に推移し、主要6通貨に対するドル指数は0.2%高の99.13。

(表はリフィニティブデータに基づいています)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が

ビジネス

NY外為市場=ドル対ユーロで軟調、円は参院選が重し
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 7
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中