ニュース速報

日経平均はドル105円後半で下げ渋り、実需の買いなど下支え

2019年08月15日(木)15時30分

[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の105円後半。仲値公示にかけて輸入企業によるドル買いが散見され一時106円に乗せたほか、午後には株価の下げ幅縮小や米長期金利の若干の持ち直しを受けて、ドルは下げ渋った。

ドルは海外市場で売られた流れを引き継ぎ、早朝の取引で一時105.74円まで下落した。しかし、仲値にかけて輸入企業によるドル買いが流入し106.03円まで反発した。

最近のドル安/円高局面で、しばしばドルの下値を支えている実需筋のドル買いについて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券のシニア・グローバル投資ストラテジスト、服部隆夫氏は「国内企業の貿易面での為替取引はネットでドル調達になっている」と述べ、円高/ドル安局面は企業にとってのドル調達の好機とみなされやすいとの見方を示した。[nL4N25A69T]

財務省によると、2018年下半期の輸出のうち、ドル建ては50.4%、円建ては36.7%。輸入ではドル建てが69.8%、円建ては23.7%であり、ドル建ての貿易収支を計算すると、近年恒常的な赤字となっている。

今後米中摩擦の影響で日本の輸出が減れば、その分ドル建ての貿易赤字額が膨らみ、本邦勢のドル買い圧力が増すことが予想されると服部氏は言う。

他方、グローバル経済の減速懸念と米長期金利の低下は、リスク回避の円買いを生じやすい地合いを形成するが、きょう日本時間には米長期金利が若干持ち直したため、強い円高圧力は生じなかった。

この日の米国債市場では、米10年債利回りが一時1.5450%と2016年9月以来の低水準をつけたが、その後持ち直した。米30年債利回りは1.9650%と過去最低水準をつけたあと、若干反発した。

一方、ビットコインは9600ドル前半まで急低下し、2週間ぶりの安値をつけた。朝方の高値は1万0022ドル付近だった。

目先の上値抵抗線は1万0050ドル付近。

仮想通貨を巡っては、米交流サイト大手フェイスブックによるリブラの導入を巡って議論が広がり、各国中銀の間では規制強化の流れが主流となっている。

規制強化に対する警戒感からビットコインは7月28日に9111ドルと直近の安値をつけたあと、前週にかけて買い戻されていたが、足元では再び下落傾向が強まっている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 105.90/92 1.1147/51 118.06/10

午前9時現在 105.90/92 1.1141/45 118.00/04

NY午後5時 105.89/92 1.1138/40 117.96/00

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ米大統領、クレジットカード金利に10%の上

ビジネス

関税返還となった場合でも米財務省には十分な資金=ベ

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米雇用統計予想下回る 円は

ワールド

米、ベネズエラと連携し石油タンカー拿捕=トランプ氏
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    「不法移民からアメリカを守る」ICEが市民を射殺、証…
  • 6
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 7
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 8
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 9
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 10
    美男美女と話題も「大失敗」との声も...実写版『塔の…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 8
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 9
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 10
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中