ニュース速報

アルゼンチン大統領、所得税減税など発表 通貨安歯止めかからず

2019年08月15日(木)02時49分

[ブエノスアイレス 14日 ロイター] - アルゼンチンのマクリ大統領は14日、所得税減税のほか社会福祉事業への助成金増額、ガソリン価格の90日間凍結などの景気対策を打ち出した。ただ、今のところ通貨安に歯止めはかかっていない。

政府はこのほか、子供を養育する失業世帯への補助金支給や最低賃金引き上げなど実施する方針。

11日に実施された10月の大統領選挙の予備選挙で、野党候補のフェルナンデス元首相が首位となり、マクリ氏の再選が危ぶまれる状況となった。

マクリ大統領は「有権者の声を聞いた」とし、「これらの措置は1700万人の労働者、およびその家族に恩恵をもたらす」と述べた。また、野党候補と会談する用意があることも示した。

<躍進の元首相「景気対策、遅きに失した」>

大統領選の予備選挙結果を受け、通貨ペソは週明けから急落。12日の取引で30%安の1ドル=65ペソと過去最安値を更新し、13日は4.29%安の55.9ペソで取引を終了。この日は12.3%安の61ペソで取引を開始した。その後やや持ち直し、4.77%安で推移した。

アルゼンチン中銀は14日、ペソ安定化に向けさらに5000万ドルの外貨準備を売却、今週の売却額は3億0500万ドルに達した。

大統領選で争うフェルナンデス元首相はマクリ氏の新しい経済対策について、前向きだが遅きに失したと指摘した。

ラジオのインタビューで、自国の外貨準備が枯渇するリスクにも言及。マクリ氏との会談は理にかなわないとしつつ、政府を支援する考えを示した。

ブラジルのボルソナロ大統領は、アルゼンチンの予備選で「左派の一味」が躍進し、同国が混乱に向かいつつあるとの認識を示した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル、米国のイラン介入に備え厳戒態勢=関係筋

ワールド

北朝鮮の金与正氏、ドローン飛来で韓国に調査要求

ワールド

米ミネアポリスで数万人デモ、移民当局職員による女性

ワールド

米、来週にもベネズエラ制裁さらに解除=ベセント氏
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画をネット民冷笑...「本当に痛々しい」
  • 4
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 9
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 10
    決死の嘘が救ったクリムトの肖像画 ──ナチスの迫害を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中