ニュース速報

ラガルド氏、ECB総裁として比類ない資質=クーレ専務理事

2019年07月08日(月)09時30分

[エクス・アン・プロバンス(フランス) 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は7日、次期ECB総裁に指名されたラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事について、総裁として「比類ない資質がある」との見方を示した。

EU首脳は前週、10月末で任期を終えるECBのドラギ総裁の後任にラガルド氏を起用する人事に合意した。

ラガルド氏は仏財務相を務めた後、2011年にIMF専務理事に就任。ただ、ドラギ氏とは異なり、中央銀行の政策に直接関わった経験がないとの指摘がある。

クーレ専務理事は南仏で開かれたイベントで記者団に「ユーロ圏が域内外の両方で課題を抱えるなか、ラガルド氏はECBを率いる比類ない資質がある」と指摘。

「ラガルド氏は世界経済がどのように機能しているか、欧州がどのように機能しているかを知っている。金融市場との対話の方法も分かっている」と述べた。

ラガルド氏のECB指名を受け、金融市場では必要であれば金融緩和策が講じられるとの見方が強まり、国債利回りが低下した。

クーレ氏が参加したイベントでは5日にラガルド氏の講演が予定されていたが、ECB総裁に指名されたことを受けて取りやめとなった。

クーレ氏も今年末に任期を迎える。同氏は仏ニュースチャンネルBFMビジネスに対し、自身は次期IMF専務理事の候補ではないと述べた。

「私の専門は欧州であるため、欧州にとどまり欧州のための仕事をしたい。それには色々な方法があり、どのような方法になるかは今後分かる。ただ、私はIMFの候補ではない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア・ルクオイル、イラク事業で不可抗力条項宣言 

ワールド

インド7─9月期失業率は5.2%に改善 農村部で雇

ワールド

原油先物は反落、米政府閉鎖解消に期待も供給懸念が重

ビジネス

米パラマウント・スカイダンス、番組制作に来年15億
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 7
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 8
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中