ニュース速報

トルコ大統領がトランプ氏と会談、ロシア製兵器巡る制裁回避に自信

2019年06月30日(日)15時39分

[大阪市/アンカラ 29日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は29日、同国が決めたロシア製の地対空ミサイルシステム「S400」導入に絡む米国からの制裁を回避できるとの見通しを示した。

北大西洋条約機構(NATO)の加盟各国は、トルコのS400購入決定に懸念を示しており、米国はトルコが導入に踏み切れば制裁を科すと警告している。

一方トルコは、7月前半に予定されている引き渡し契約を取り消す意向はないとしている。

両首脳は20カ国・地域(G20)首脳会談(サミット)の合間に会談。

トランプ米大統領は、S400の購入決定を巡りトルコは不公平に扱われていると指摘。この問題でオバマ前政権が引き起こした「混乱」に責任があるとの見方を示した。トランプ氏は制裁の可能性は否定しなかった。

首脳会談後にエルドアン氏は、S400は7月前半に引き渡しが行われると述べ、制裁はないとトランプ氏から直接聞いたと説明した。

「トランプ氏から個人的に(制裁は)ないと聞いた。われわれは米国と戦略的なパートナーだ。戦略的パートナーとして、トルコの主権に干渉する権利は誰にもないことを認識すべきだ」と主張した。

先にトランプ氏はトルコに制裁を科すかと質問され、この問題が議論されていると述べた上で、双方が「異なる解決策」を模索していると説明した。

29日のエルドアン氏とトランプ氏の会談は、S400の導入を巡りトルコが制裁を回避するために米国に働きかける最後の機会とみられていた。

エルドアン氏の発言は、首脳会談後のトルコ大統領府とホワイトハウスの発表より踏み込んだ内容だった。

ホワイトハウスによると、トランプ氏はトルコのS400導入に懸念を表明、NATO同盟を強化する防衛関係に向けた米国との協力を求めた。トルコ大統領府によると、トランプ大統領は両国関係を損ねない問題解決を望んでいると表明した。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、ロシア船籍タンカーを大西洋で拿捕 ベネズエラ原

ビジネス

米ADP民間雇用、12月は4.1万人増 予想下回る

ワールド

米国務長官、デンマークと来週会談 グリーンランド巡

ビジネス

米製造業新規受注、10月は前月比1.3%減 民間航
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじゃいる」──トランプの介入口実にデンマーク反発
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが…
  • 6
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 7
    公開されたエプスタイン疑惑の写真に「元大統領」が…
  • 8
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 9
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 10
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 10
    感じのいい人が「寒いですね」にチョイ足ししている…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中