ニュース速報

金融庁、西武信金に24日にも業務改善命令 落合理事長は辞任へ

2019年05月24日(金)02時12分

[東京 23日 ロイター] - 金融庁は、信金大手の西武信用金庫(東京都中野区)に対し、24日にも銀行法に基づき業務改善命令を出す。昨年秋から実施している立ち入り検査で反社会的勢力と疑われる先への不適切な融資が発覚するなど、経営管理態勢に重大な問題があると判断した。経営責任を明確化するため、落合寛司理事長は辞任する。複数の関係筋が23日、明らかにした。

複数の関係筋によると、金融庁による立ち入り検査では、反社会的勢力と疑われる先と関わりのある企業に対する複数の融資が発覚した。

取引には一部の役員が関与していた。また、同信金が積極的に進めてきた投資用不動産向け融資でも、職員らの関与は認められなかったが、不動産業者の書類改ざんなどが見抜けず、甘い審査が行われていた実態も判明した。

金融庁では、こられの不適切な融資が実行されていたにもかかわらず、経営陣の認識が乏しく、適切な管理が行われていなかった点を問題視。ガバナンス(組織統治)の不備を含めて業務改善命令を出し、経営の建て直しを促す必要があると判断した。

こうした事態の責任をとって、同信金では落合理事長をはじめとした複数の役員が辞任する見通し。後任には同信金役員の昇格が有力視されている。

西武信金は預金量が2兆円を超える大手の信用金庫。落合理事長のもとで、積極的な融資活動を展開し、飛躍的に業績を伸ばしてきた。

(編集:田巻一彦)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米建設業者、100万戸の「トランプ・ホーム」構想 

ワールド

米下院、歳出法案を可決 トランプ氏の署名で成立へ

ワールド

米軍、アラビア海でイラン製ドローン撃墜 空母リンカ

ワールド

米・コロンビア首脳が初会談、緊張緩和に向けた試金石
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 3
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 4
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 8
    ICE射殺事件で見えたトランプ政権の「ほころび」――ア…
  • 9
    少子高齢化は国防の危機──社会保障を切り捨てるロシ…
  • 10
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 8
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 9
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 10
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中