ニュース速報

GE、第4四半期売上高とキャッシュフローが予想超え 株価14%高

2019年02月01日(金)05時57分

[31日 ロイター] - 米ゼネラル・エレクトリック(GE)の第4・四半期決算は売上高とキャッシュフローが市場予想を上回った。また、元傘下のサブプライムモーゲージ事業の係争を巡り、当局と暫定的な和解にこぎ着けたことを明らかにした。

GEの株価は午後の取引で約14%高の10.40ドル。昨年11月1日以来初の10ドル台乗せとなった。

売上高は前年同期比5%増の333億ドルで、市場予想の326億ドルを上回った。

インダストリアル関連のフリーキャッシュフローは49億ドルと、前年同期の約68億ドルから減少。ただ、ゴードン・ハスケットのアナリストによると、投資家が期待していた40億ドルを上回った。

ウィリアム・ブレアのアナリストは「第4・四半期で唯一意味あるデータは、販売実績とインダストリアル関連のフリーキャッシュフローが予想より良かったことだ」と指摘した。

利益は6億6600万ドル。1株当たりでは0.08ドルと、前年同期の1.29ドルの赤字から黒字転換。調整後の1株利益は0.17ドルで、予想の0.22ドルを下回った。

航空機エンジン、ヘルスケア、石油・ガスの各部門が増益となったものの、電力部門や金融子会社GEキャピタルの業績が低迷した。

電力部門は8億7200万ドルの赤字。GEキャピタルも1億7700万ドルの損失を計上した。

2019年の業績見通しは示さなかったものの、カルプ最高経営責任者(CEO)は、400億ドル規模の航空機リース部門の売却する選択肢を否定。またGEの格付けを現在の「BBB」からA格に改善させ、インダストリアル関連の債務圧縮や配当の再開を目指すと述べた。ただ、目標達成の明確な期限は示さなかった。

この他、金融危機以前のサブプライムモーゲージ事業を巡る不正を巡り米司法省と和解し、すでに計上済みの制裁金15億ドルを支払うと明らかにした。

同社はこの日の説明会で、多くの警告を発した。キャッシュは19年に減少する見込みだが規模には触れなかった。電力部門の反転はなお「初期段階」とした上で、売上高が今年再び縮小することなどを明らかにした。また発電所サービス契約などを巡る会計上の規制調査については詳細を明らかにしなかった。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

黒海でロシアのタンカーに無人機攻撃、ウクライナは関

ビジネス

ブラックロック、AI投資で米長期国債に弱気 日本国

ビジネス

OECD、今年の主要国成長見通し上方修正 AI投資

ビジネス

ユーロ圏消費者物価、11月は前年比+2.2%加速 
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 2
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 3
    海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドローン「グレイシャーク」とは
  • 4
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止…
  • 5
    もう無茶苦茶...トランプ政権下で行われた「シャーロ…
  • 6
    【香港高層ビル火災】脱出は至難の技、避難経路を階…
  • 7
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯…
  • 8
    22歳女教師、13歳の生徒に「わいせつコンテンツ」送…
  • 9
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中