ニュース速報

日経平均は反発、1カ月ぶり高値 日電産ショックは回避

2019年01月18日(金)15時45分

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶり反発。前日の米国株高やドル高/円安に振れた為替を支えに買いが優勢となり、上げ幅は一時270円を超えた。終値は12月19日以来、約1カ月ぶりの高値水準となった。業績予想を下方修正した日本電産<6594.T>の株価が急落後、下げ渋る動きをみせたことも投資家心理の回復に寄与した。

騰落率は日経平均が前日比1.29%高。TOPIXが同0.93%高となった。TOPIXも1カ月ぶりの高値水準で引けた。セクター別ではパルプ・紙、精密機器を除く31業種が上昇。不動産が上昇率トップとなり、海運がこれに続いた。

日経平均は25日移動平均線を上抜けると一段高となった。ムニューシン米財務長官が中国の輸入品に課されている関税の一部または全部を撤廃することを提案したと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じたことも、投資家の関心を集めた。米財務省報道官は否定したが、米中通商協議の進展期待が全体相場を下支えした。

「株安につながる材料に追従する動きが出にくくなった」(国内証券トレーダー)との声もある。10日に業績予想を下方修正した安川電機<6506.T>の株価が翌11日に上昇。これに続き17日に今期の業績について増益予想から一転減益となる見通しを発表した日本電産<6594.T>が朝方に8%近く下落した後、下げ幅を縮小する底堅い動きをみせた。同社株は1.13%安で取引を終了した。

三井住友アセットマネジメント・シニアストラテジストの市川雅浩氏は「今月下旬から本格化する決算発表では、業績予想の下方修正の動きが出てくるとみられるが、相当な部分は株価に織り込まれてしまった可能性が高い。決算発表後はアク抜け感も意識されそうだ」と指摘する。

個別銘柄ではこのほか、廣済堂<7868.T>がストップ高比例配分。同社は17日、ベインキャピタル系ファンドがMBO(経営陣による買収)の一環として株式公開買い付けを実施すると発表した。買い付け価格は1株610円。買い付け株数に上限を設定しておらず、株価は買い付け価格にさや寄せした。

一方、日立製作所<6501.T>は小幅安。同社は17日、英国で進めていた原子力発電所の建設計画を凍結すると発表した。2019年3月期連結決算で約3000億円の損失を計上。最終利益予想を下方修正した。原発関連での巨額の費用負担に対する懸念が重しとなっていた同社株は、事前の観測報道を受け上昇していたが、正式発表を受け材料出尽くしと受け止めた売りが出た。ただ下値では押し目買いが入り下げ渋った。

東証1部の騰落数は、値上がり1538銘柄に対し、値下がりが525銘柄、変わらずが65銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20666.07 +263.80

寄り付き    20472.81

安値/高値   20454.13─20682.12

TOPIX<.TOPX>

終値       1557.59 +14.39

寄り付き     1547.09

安値/高値    1546.83─1562.64

東証出来高(万株) 115095

東証売買代金(億円) 21529.34

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アステラス、通期純利益を再び上方修正 前年比5倍に

ビジネス

クレディ・アグリコル、第4四半期は39%減益 一時

ビジネス

日経平均は反落、一時700円超安 急騰後の利益確定

ワールド

タイ主要経済団体、26年成長率予想を1.6─2.0
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 4
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 7
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 8
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 9
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 10
    ICE射殺事件で見えたトランプ政権の「ほころび」――ア…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 8
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 9
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 10
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中