もう1つは、格差の縮小は困難であることを大前提に、ベーシックインカムなどの措置を実施し、強制的に富を再分配するやり方である。レーガノミクスは労働者を新たな競争環境に放り込むことで経済を再構築する荒っぽい手法だが、ベーシックインカムは稼ぐ人に稼いでもらい、残りの国民はそこそこの生活を送るという価値観である。

1つ目は苛烈ではあるものの、全員が同じスタートラインに立つと考えることもできる。後者は穏健かもしれないが、稼ぐ人とそうでない人の分断が生じる可能性が高い。

どちらを選択するのか決めるのは容易ではなく、この問題は日本人にとっても対岸の火事ではない。私たちは今後、どのような社会を目指すべきなのか、改めて問い直す必要があるだろう。

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