――創作活動におけるYOSHIKIさんの哲学を聞いたような気がしますが、作曲において「商業性」をどう考えますか。

僕はあまり商業ベースを中心に作曲をしないタイプかもしれません。X JAPANの「ART OF LIFE」という曲は約30分あるんですが、30分の曲を売ろうと思って作る人はいないですよね。当時は、ラジオ向けの短い曲を求められる時代にヒットしてしまったけれど、商業的とはあえて真逆のことをやった。

今だとTikTokが主流になっていると思いますが、メディアのために芸術を作るというのは、ちょっと考え方が違うんじゃないかと僕は思っていて。芸術のために芸術を作る。その結果、ビジネスになるならいい。でも、ビジネスのために芸術を作るという考え方は、否定するわけではないけれど、僕には合わなかった。今もそのスタンスは変わっていません。ただし仕事として依頼された場合は、価値観が合えば全力で望みますが。

――そうして作られた音楽は、次の世代にも響いていると思います。クラシックの枠を超えて世界的に活躍されているピアニストの角野隼斗さんは昨年、本誌の特集取材に対し、彼が高校時代に「X JAPANのコピーバンドでドラムを叩いていた」と話されていました。

そう言っていただいて、本当に光栄です。素晴らしいピアニストの方ですよね。コンサートは直接行ったことはないんですけど、映像で拝見して、素晴らしいなと思っています。

今は1日に何万曲も生まれる時代です。10年後、100年後に残る曲がどれだけあるのかは分からないけれど、例えば40年近く前に作った「紅」を今も皆さんに聴いてもらえていることには、心から感謝しています。一曲一曲を、100曲、1000曲分に値するものとして作ってきましたし、これからもそのつもりですし、その生き様を東京から始まる世界ツアーで皆さんに体験していただきたいと思います。

YOSHIKI CLASSICAL 2026 覚醒前夜 ― Tokyo 3 Nights 世界への第一章

会場 東京ガーデンシアター

日程 2026年4月3日(金)、4日(土)、5日(日)

開場・開演 18:00開場 19:00開演(3日)、16:00開場 17:00開演(4日、5日)

「水辺」が育む子どもの「待つ力、やり抜く力、折れない力」…話題の子育て本をプレゼント
「水辺」が育む子どもの「待つ力、やり抜く力、折れない力」…話題の子育て本をプレゼント
PR
【関連記事】
ニューズウィーク日本版 ヘルスリテラシー 健康知識を読み解くクイズ50
2026年6月2日号(5月26日発売)は「ヘルスリテラシー 健康知識を読み解くクイズ50」特集。

偽情報があふれる時代。医療・健康の知識を正しく見極め理解する最適の方法は?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます