<武装蜂起を中止してベラルーシに移動したワグネルだが、ベラルーシと国境を接するポーランド、ラトビアで傭兵の募集活動を始めているという。NATO侵攻の始まりか>

<MAP/動画>ワグネルはNATOにどう侵攻するか

ポーランド政府は先日、国内で傭兵の募集活動を行ったとしてロシアの民間軍事会社ワグネルのメンバーを逮捕したばかりだが、ラトビアでも同じ問題が起きている。

ラトビア国家安全保障局(VDD)は本誌に対し、ワグネルがラトビアで傭兵のリクルートを開始し、SNS上でワグネル部隊への参加を「直接的・間接的に促進」する活動を行ったことを確認したと述べた。

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ワグネル戦闘員の訓練を受けるベラルーシ兵(手前)  Belarusian Defence Ministry/REUTERS

ポーランド当局は6月14日、エフゲニー・プリゴジンが率いるワグネルに関連する「プロパガンダ」を拡散した容疑で、ロシア人2人を拘束したことを発表した。ラトビアで問題が起きたのはその翌日のことだった。

6月24日にロシア軍に対する武装蜂起が頓挫したため、ワグネルは隣国ベラルーシに拠点を置いているが、ポーランドはベラルーシにいるワグネルからの挑発行為の可能性について、懸念を表明してきた。

ポーランドのメディアは逮捕の前の週、ワグネル・グループのロゴとともに、「われわれはここにいる。仲間になろう」というフレーズが印刷されたステッカーがワルシャワとクラクフで配布されたことを報じている。このステッカーには、ワグネルに関連するロシアのウェブサイトにつながるQRコードが含まれていたという。

ワグネルへの参加は違法

NATO加盟国であるポーランド、リトアニア、ラトビアは、ワグネル・グループがベラルーシに移転して以来、国境警備を強化している。

VDDによれば、「ラトビアでは、ポーランドで発見されたようなワグネル募集ステッカーや、その他の宣伝資料が公共の場で発見されたわけではない」

バルト三国のニュースサイト「デルフィ」は、ラトビアの非居住者は、同国の国家安全保障を脅かす他国の軍隊や軍事組織に従事することが禁止されており、そのような行為は最高で4年の禁固刑に処せられると報じた。

6月24日にロシアでプリゴジンの武装蜂起に関与したワグネルのメンバーの一部は、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領の仲介でベラルーシに移住した。8月初め、ルカシェンコ大統領は、ベラルーシ軍はワグネルのメンバーを「経験を伝えてもらう」ために活用していると述べた。

ワグネルのトップであるプリゴジンは、反乱を中止した日にロシア南部の都市ロストフドナヌーを出て以来、公の場に姿を現していない。

ロシアの国営通信社RIAノーボスチは当時、プリゴジンが車で去る様子を映した動画を公開した。ルカシェンコは、プリゴジンと話し合い、反乱の中止について合意し、プリゴジンと配下の戦闘員たちに「安全保証付きの、絶対に有益で受け入れ可能な事態解決の選択肢」を提供したと述べた。

ワグネルの部隊は、ウクライナ東部ドネツク地方の工業都市バフムトをロシアが占拠するための戦闘で重要な役割を果たした。

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