因みに、2018年12月に商務部対外貿易司が発表した『中国進出口月度統計報告(中国輸出入月別統計報告) 農産品』によれば、農産品の主な輸入先は、以下のようになっている(単位:万米ドル)。

 アジア――― 2,581,819.5

 アフリカ――  347,531.4

 欧州 ――― 2,175,840.6

 南米 ――― 4,361,983.1

(ブラジル― 3,301,322.7)

 北米 ――― 2,436,401.5

 (アメリカ― 1,619,354.3)

 大洋州――― 1,810,899.4

 (オーストラリア 1,083,754.1)

つまり、世界全体を見ると、中国がアメリカから輸入する農産品の割合は大きくないのである。となると、アメリカから300億ドル~400億ドルも、昨年より多く輸入しなければならないのだから、中国にとっては非常に大きな負担となるはずである。

その負担を、どこに負わせるか?

つまり、どの国からの農産品の輸入を減らすかということを考えてみると、上記の数値から「頼むよ、ね!」と言える国は「オーストラリア」か「ブラジル」ということになろうか。

その代わりに「~をしてあげるからね......!」という埋め合わせをするであろうことも又、それとなく予測が付くのである。

その動向を見る必要があろう。

記者会見の質疑応答から見えてきた「棘」

質問B:アメリカのCNNの記者。実は先ほど、ほんの数分前なのですが、トランプ大統領がツイッターを発信して、「中国は多くの構造改革を行うことに同意した」と書いています。(中略)また、米側は「このたびの合意の中には、非常に厳しい監督執行メカニズムが含まれており、もし中国側が承諾したことを実行しない場合は、米側は追加関税緩和を取り消すか、もしくは引き下げる割合を減らすか等の措置を取ることになっている」と言っています。これに関してお答え下さい。

回答B:中央財形委員会弁公室副主任で財政部の寥副部長。最初にご紹介したように、米中両国は同一時間に記者発表を行っている。第二段階の協議は、第一段階合意の執行状況を見てから行われる。皆さんご存じのように、たった今、ようやく第一段階の合意がなされたばかりだ。いま直ぐにやらなければならない事は、まずこの合意書に署名して、三つの役割を果たすことだ。すなわち、一:双方の経済貿易協力を促進する、二:中米両国と全世界の人民の福祉を促進する、三:世界の市場の期待を安定化させること。

今後、いつごろ継続的に協議を始めるか等に関しては、目下、双方の業務担当者たちが継続的に協議しているので、その結果を待つしかない。ありがとう。

えっ?

これで終わり?

あ、逃げた――!

逃げたではないか。CNNの質問には、何も答えていない!