Yoshifumi Takemoto Takaya Yamaguchi

[東京 6日 ロイター] - 政府は6日、高市早苗首相肝いりの17分野62製品・技術への官民投資のうち、16製品・技術を重点項目に選定した。同日の成長戦略会議で半導体、フィジカルAI、創薬の関係企業らと「勝ち筋」への道筋を共有。産業界からは投資に前向きな声が相次いだ。

重点対象に指定されたのは、半導体やデータセンター・蓄電池、デュアルユース(軍民両用)技術、ゲーム・アニメ、フィジカルAI(人工知能)、自動運転、次世代太陽電池、植物工場、創薬など16分野。

「今、われわれが投資を実行せねば、競合を抑え、市場を牽引することはできない」。イビデンの河島浩二社長は会議の場で、こう意気込んだ。

河島氏は「当社の基盤なしにAIの市場は成り立たない」と強調。「AIの需要拡大に伴って世界中の半導体企業から増産要請が来ている。市場の伸びに加え、基盤の複雑化、大型化で生産能力は需要に追いついていない」と述べた。

その上で、首相肝いりの成長投資を巡り「官民連携が重要であり、国際競争に勝ち続けることで、法人税によるリターンが可能と確信している」と語った。

キオクシアの太田裕雄社長は、日本で投資を続けていくには、1)補助金や税制支援の中長期的な継続、2)半導体工場建設の工期短縮、3)電力インフラの強化――を挙げた。

「われわれもさらに競争力をつけ、国には税金などでお返しをしていきたい」とし、「さらなる支援をお願いしたい」と括った。

ソフトバンクの宮川潤一・社長執行役員兼CEOは「世界的にAIへの投資が加速している。国内でも国家プロジェクトであるフロンティアをはじめとしてハード、ソフト両面で新たな投資が生まれている」と指摘した。

今後も国内外での成長を通じ、強い経済の実現に貢献していく考えを強調した。

政府は、2040年度までに官民で370兆円を投じ、金看板に位置付ける「強い経済」を実現する構え。ただ、官民での負担割合は依然として定まっておらず、今後の予算編成過程でどう対処するかが今後、焦点となる。

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