レポート準備だけでなくアルバイト業務での活用も期待
オルガナイズ・ジャパン(渋谷区)は、生成AIを使った業務アプリを提供する企業である。授業でAIを学び、課題でも使っているという学生は、情報検索や文章作成の効率化に注目した。レポートの資料整理、サークルの企画出し、バイトのマニュアル確認に使えると考える一方、「AIの回答は自分で確認し、判断することが大切」との意識を新たにした。
JAPAN AI(新宿区)を選んだ学生の動機は具体的だ。大学でAIツールとして同社のサービスを利用しているが、普段使用しているのは主にチャット機能のみ。エージェント機能などを使いこなし、講義や文献調査の検索・要約を任せることで作業を効率化し、生まれた時間的余裕を「考察」に充てたいという。
リチェルカ(港区)のAI-OCRは、紙に書かれた文字をデジタルデータに変える技術である。学生は授業資料のデータ化でレポート準備を楽にするだけでなく、スーパーの惣菜部門のアルバイトで商品情報や書類を管理しやすくする使い方を挙げた。
チャットプラス(千代田区)のAIチャットボットに惹かれた学生は、AIが人の仕事をすべて代わるのではなく、人を「支える」役割を担う点に注目した。大学のオープンキャンパスで高校生の質問にAIが答えれば、職員や学生スタッフの負担を減らせると考える。将来は人とAIが協力して多くの人を支える仕事に就きたいという。
バイタリフィ(大阪市中央区)の「AIエージェントDRIVE」は、自然言語でAIアプリを開発できるサービス。専門的なプログラミング知識がなくても、生成AIを活用してノーコード・ローコードで業務アプリやAIエージェントを構築・運用できるプラットフォームのしくみDifyを活用。学生は、日常的な言い回しと直感的な操作を駆使して身近な課題をAIで解決できる点を評価した。授業の情報整理や質問に答えるアプリ、飲食店バイトで商品情報やよくある質問をすぐ確認できる仕組みを、自分でつくってみたいという。
if(イフ、中野区)は、生成AIの研修を学びで終わらせず、実務につなげる点が支持された。AI活用レベルの診断から教材づくりまで支援する仕組みを、大学の授業にも取り入れられると学生は考える。基礎を学び、記事や動画、スライドを実際に制作し、AIが作った内容が適切かを振り返る。この流れでAIを使いこなす力が身につくという提案だ。
KIZASHI(キザシ、渋谷区)は「国策を企業に実装する。」をミッションに掲げる国策推進の専門家集団。AI・ITの導入と人材育成を、補助金など国の制度と組み合わせて企業の課題解決につなげている。金融分野でのAI活用を描く学生は、技術だけでなく、人材育成や制度活用、企業の課題を理解する視点を大事にしたいと述べた。