11月11~13日、千葉市の幕張メッセでAIとロボットの総合展「NexTech Week 2026【秋】」が開かれる。開幕に先立ち、AI(人工知能)について学ぶZ世代の女子大1年生が出展企業を事前に調べ、「どの企業に、なぜ惹かれたのか」「自分の学びや暮らしにどう生かせるか」を熟考。各人のレポートをもとに、学生目線の注目企業を紹介する。
AIネイティブの若者の関心は、生成AIで「何かを調べる」段階から、自分で「何かをつくる」「安全を守る」へと進みつつある。さらにはデジタルの世界を飛び出し、ロボットや医療といった現実世界、現場のAIへと関心領域は広がっていた。(協力:南龍太)
次世代のITトレンドを占うNexTech Week
NexTech Weekは例年、AIやロボット、脳科学に量子コンピュータといった先端技術と関連製品、それを使いこなす人材育成・組織づくりのサービスを一堂に集めた展示会。導入後の活用や定着までを一度に検討できる「未来を実装する場」を掲げる。製造、物流、小売、医療、金融、行政など、業種の壁を越えてさまざまな目的を持った大勢の来場者でにぎわう。
新設のフィジカルAI EXPOは、AIでロボットや設備を動かし、物流や製造の現場を省人化・自動化する技術を集める。ヒューマノイドロボットとあわせて実機の展示も予定されており、「画面の中のAI」から「現場で動くAI」へという流れを体感できる回になりそうだ。
学生が注目したAI関連企業13選
出展予定のうち、学生が選んだ13事例を以下に紹介する。授業、サークル、アルバイト、将来の仕事、そして家族との暮らしといった自分ごとに引き寄せて活用法を思案。学生の選定からは、いくつかの傾向が読み取れる。
- AIは「生活の道具」である。 選ばれた理由の多くは、授業の課題、アルバイトの業務、家族の通院といった身近な困りごとに根ざしている。
- 使うだけでなく、つくり、守る。 ノーコード開発や研修、シャドーAI対策への関心は、AIを当たり前に使う世代が次の段階を見据えていることを示す。
- AIはスクリーンの外へ出つつある。 ヒューマノイドや伴走型ロボット、医療AIへの関心は、今回新設されたフィジカルAI EXPOの方向性とも重なる。
目立ったのは、すでに日常的に使っている生成AIを、もっと上手に使いたいという声。
また、AIを使うだけでなく、自分で仕組みをつくる、組織に根づかせたいという意欲も旺盛だった。
一方で、学生は手放しでAIを歓迎しているわけではない。「回答は自分で確かめる」「暴走リスクをどう管理するか」「人の代わりではなく人を支える」といった言葉に、技術との距離の取り方を自ら考えている姿がうかがえる。「安全に使う」ためのAIガバナンス、リテラシー教育を重視する意識も読み取れた。
また、現場で動くAI、ヒューマノイドとロボットにも関心が集まった。