※連載「トランプのアメリカはどこへ向かう」では、11月の中間選挙をはじめ、国内政治から経済、外交・安全保障まで、トランプ政権の動向と世界や日本への影響を読み解きます。 

共和党はこの2年間、政権と議会を動かす立場にあった。少なくとも、政権の主要ポストは押さえていた。

しかし11月3日、有権者はその実績に容赦ない評価を下した。

民主党は連邦議会の上下両院で多数派を奪還。上院では共和党から少なくとも7議席を奪った。下院でも、2024年には共和党が楽勝した選挙区で勝利した。

これほどの大敗を喫した以上、共和党は数々の厳しい問いと向き合わなければならない。

トランプは、有権者に自分が立候補しているつもりで投票するよう呼びかけていた。それなのに、今回の選挙結果は自分への評価ではないと言い張っている。

とはいえ、敗北に打ちひしがれる共和党議員たちも責任をすべてトランプに押し付けるわけにはいかない。共和党が主導した議会は近年まれに見るほど成果が乏しく、トランプの支持率が急落しても、その政策を支持し続けた。

MAGA陣営から追い出されるのが怖くて、トランプに逆らえなかったのか。それとも、すでに自分たちの信念を捨て、MAGA運動に身を委ねていたのか。

いずれにせよ、共和党が立ち直るには政策や優先課題、そして党のあり方そのものを根本から見直す必要がある。共和党がもはや目を背けられない5つの「厳しい現実」を見ていこう。

(1)個人より党を優先すべき
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