[東京 4日 ロイター] - 三井化学が急落している。株価は前営業日比で一時13.5%安の1790円に下落した。官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)が、半導体材料大手JSR(東京都港区)を三井化学に売却することが分かったとロイターが報じ、手掛かりになっている。一方、半導体関連銘柄としての再評価につながるとの思惑も聞かれる。
ロイターは事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたとして報じた。これを受け、市場では「相当巨額の資金が必要になる事への警戒感が先行したようだ」(三菱UFJeスマート証券の山田勉マーケットアナリスト)との見方がある。
同報道によると、月内にも決定する見通しで、売却規模は1.3兆円以上になる可能性がある。買収額は、三井化学の時価総額約8000億円を大きく上回る。三井化学が買収資金をどう手当てするかは現時点で分かっていないという。
一方、「JSRの半導体に強い部分を取り込めば、半導体分野での存在感が高まって評価が変わってくる可能性がある」(山田氏)との声もある。同報道では、JICと三井化学、JSRにそれぞれコメントを求めたが、現時点で回答を得られていないとしている。