[アブダビ 2日 ロイター] - アブダビ国営石油会社(ADNOC)のスルタン・アル・ジャベル最高経営責任者(CEO)は2日、イラン戦争でホルムズ海峡の海上輸送が妨げられて以降、世界の石油在庫が10億バレル近く取り崩され、供給余力が低下したと述べた。
アラブ首長国連邦(UAE)で開かれたエネルギー産業展示会ADIPECの会議で、一部地域では軽油在庫がこの時期としては35年ぶりの低水準にあり、液化天然ガス(LNG)の供給が6000億立方フィート不足する地域もあると指摘した。
「戦略備蓄の貯蔵能力を拡充し、石油製品の在庫を積み増すとともに、消費市場に近い場所で柔軟に対応できる精製能力を確保する必要がある」と訴えた。「インフラは必要になる前に整備し、高度な物流体制で支えなければならない」と述べた。
石油1バレルのコストに占める輸送・物流費の割合は、イラン戦争前の5%から30%に上昇したという。