かつてはスタンダップコメディアンとして成功したら、自分のシットコム番組を持つのが王道だった。1990年代の『となりのサインフェルド』『エレン』『Hey!レイモンド』。人気コメディアンがマルチカメラ形式のシットコムに進出し、おなじみの語り口で沸かせた。
やがてコメディー番組はシングルカメラ形式が主流になり、観客を入れた収録は時代遅れになった。各地を巡業するコメディアンをテレビのスターに押し上げた道は、ほぼ閉ざされた。しかしその道が再び開かれている。こじ開けているのは60代の女性たちだ。
その象徴の1つが、ネットフリックスでシーズン2の配信が始まった『リアン!』だ。シーズン1のヒットには、共同制作も務める主演のリアン・モーガンが誰よりも驚いている。
モーガンが演じる主人公リアンは長年連れ添った夫が別の女性の下に去り、やはり独身に戻った妹キャロル(クリステン・ジョンストン)と共に人生の再スタートを切る。
スタンダップコメディアンとして27年のキャリアを持つモーガンにとって、マルチカメラ形式のシットコムは、子供の頃からずっとやりたかったことだ。
「最高よ。本当に最高。大好きな番組を1000本だって挙げられる。私の夢だった」
次のページ