Andrew Osborn Nika Khutsieva

[モスクワ 30日 ロイター] - ロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」は30日、11月9日に全ての活動を終了すると発表した。当局による一連の圧力により編集幹部が起訴され、資金面の支援や事務所も失ったとしている。

同紙は声明で「われわれは殺された。11月9日に、30年間過ごしてきたわが家の明かりを消し、サーバーを停止して立ち去る。新聞はもはや存在しない。ロシア当局と治安機関が、われわれ編集部を活動終了に追い込んだ」と発表した。

同紙は2022年にロシア国内で紙媒体の発行を停止したが、モスクワ中心部の事務所を拠点にオンラインでの情報発信を続けていた。

共同創設者で元編集長のドミトリー・ムラトフ氏は「われわれは、戦争と流血に反対する社会の非常に大きな層の利益を代表している。だからこそ、彼らは今、われわれにこうしたことをしている」と語った。

その上で、「戦争で人々が命を落とし、政治犯が亡くなっている時に、われわれは自分たちのために泣いたりしない。ただ荷物をまとめるだけだ」と述べ、最後の号を制作中だと明らかにした。

ムラトフ氏は21年のノーベル平和賞を共同受賞した。

ノーバヤ・ガゼータは、旧ソ連最後の指導者ゴルバチョフ氏のノーベル平和賞の賞金を元手に、ゴルバチョフ氏が掲げた「グラスノスチ(情報公開)」の理念に沿って1993年に創刊された。

ロシア当局は同紙を、スパイを意味する「外国の代理人」に指定していた。ロシア当局から直ちにコメントは得られなかった。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。