Ann Saphir
[30日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のローガン総裁は30日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレを抑制するには少なくともあと2回の利上げが必要だとの認識を示した。これは、ウォーシュ議長が5月に就任して以降、米中銀当局者が示した金利指針の中でも最も明確なものの一つだ。
ローガン氏は、ノースカロライナ州デビッドソン大学の学生に向けて準備した講演原稿で「現在の見通しを踏まえると、米連邦公開市場委員会(FOMC)が少なくともあと2回、0.25%ポイントの利上げを実施する必要があることは明確だ」と表明。その上で「その後は、追加の措置が適切かどうかを判断するために、経済・金融情勢を見極める一時停止が理にかなっていると考える」とした。
ローガン氏は今週のFOMCで、短期金利を現行の3.75─4.00%のレンジに据え置く決定に賛成票を投じた。決定は10対2だった。ローガン氏はFRB政策当局者の中でもタカ派寄りに位置する。
さらにローガン氏は「技術分野の投資見通しや地政学的な動向を巡るニュースを受け、金融市場は不安定な状態が続いている」と指摘。「こうした環境では、政策をより緩やかに調整することで、家計や企業、市場参加者が高い金利に適応しやすくなり、経済活動が必要以上に急激に悪化するリスクを軽減できる」と述べた。
ただしFRBが政策の最終到達点を明確にすることが重要だとも述べた。これは、そうした指針は危機時にのみ示すべきだとするウォーシュ議長の主張とは対照的な見解となる。
長期金利については、最近の上昇はより力強い成長とより高い金利への期待を反映したものだと分析。「市場金利の上昇は、経済活動に対する独立した逆風というよりも、金融政策にはまだやるべきことがあると投資家が考えていることを示すメッセージだ」と語った。今週のFOMCでの政策据え置きはFRBの最終到達点を変えるものではないとも述べ、「市場参加者がFOMCの政策方針を理解している限り、各利上げの正確なタイミングは、大半の借り手が支払う長期金利にほとんど影響を与えない」と述べた。