Rajesh Kumar Singh Shivansh Tiwary
[シカゴ 21日 ロイター] - 米ユナイテッド航空のスコット・カービー最高経営責任者(CEO)は21日、燃料価格の高止まりが2027年を通じて続くとの見通しを示した。
カービー氏は、同社が掲げる来年の2桁の税引き前利益率目標を達成するには、燃料価格の低下や業界全体の供給能力の伸び鈍化か、搭乗率の向上よりも運賃引き上げを各社が優先し続けることが不可欠になると述べた。
ユナイテッド航空は前日、第4・四半期利益見通しとして市場予想を大幅に下回る水準を示した。同社は運賃が大幅に上昇しているにもかかわらず、収益面で燃料コスト上昇をなお十分に吸収できていない。第3・四半期において、追加的な燃料コストのうち収益増加で回収できた割合は72%にとどまった。
カービー氏は決算説明会で、業界全体の供給能力は来年さらに拡大する見通しだと発言した。座席供給の増加は航空会社の価格決定力を弱め、燃料コスト増を補うための十分な運賃引き上げが難しくなりかねない。
ユナイテッド航空は第4・四半期の航空燃料価格を1ガロン当たり4.80ドルと見込んでいる。業界団体エアラインズ・フォー・アメリカによると、米国の航空燃料スポット価格は20日時点で1ガロン当たり4.77ドルだった。
マイク・レスキネン最高財務責任者(CFO)は、第4・四半期も第3・四半期と同程度の割合で燃料コスト増を回収すると予想していると述べており、従来想定していた全額回収には届かない形になる。
ユナイテッド航空は2027年に追加燃料コストを収益増加によって完全に回収することを目指しているが、経営陣は燃料価格上昇に対して運賃値上げが追いつくまでには時間がかかると認めている。
カービー氏は、製品や技術への投資によって来年の収益拡大が期待できるとしながらも、それだけでは2桁の税引き前利益率達成には十分ではないだろうと予想した。
ユナイテッド航空は、全ての路線と市場における供給能力を精査しており、27年の運航計画についても柔軟に対応する方針を打ち出した。