[カイロ 20日 ロイター] - イランのペゼシュキアン大統領は20日、首都テヘランを訪問したパキスタン軍トップのムニール陸軍元帥と会談し、イランの要求が満たされるまで米国との協議に応じない方針を伝えた。イラン最高安全保障委員会(SNSC)のレザイ事務局長とガリバフ国会議長もムニール氏に同様の見解を伝えており、パキスタンが仲介努力を続ける中、イランは改めて強硬姿勢を示した。
イランのヌールニュースによると、ペゼシュキアン大統領はムニール氏と仲介の取り組みや地域情勢について協議した。
イラン側の発表によると、ムニール氏はガリバフ国会議長とも会談。ガリバフ氏は、イランが先月ホルムズ海峡の通航再開に向けて提示した7項目の条件を米国が履行するまで、米国はイランの信頼を回復することはできないと伝えた。再開の条件にはイランの港湾に対する米国の封鎖の解除、イラン産原油輸出に対する制裁解除、地域全体での敵対行為の停止などが含まれている。
イランのメディアによると、レザイSNSC事務局長も別途ムニール氏と会談し、イランの要求が満たされるまでは米国との協議は行わない考えを伝えた。レザイ氏はこのほか、濃縮ウランを含む全ての核物質を全てイラン国内に留めると表明。最高指導者モジタバ・ハメネイ師の見解に沿って、兵器級に近い高濃縮ウランを国外に搬出すべきではないとの考えを改めて強調した。
パキスタンは米国とイランの重要な仲介役を担っており、これまでの仲介努力により6月に暫定和平合意が成立したが、その後数週間で米国とイランの戦闘が再開したため、短期間で事実上破綻した。