Jan Strupczewski
[バンコク 16日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のシュチュレク欧州局長はフランスの借り入れコストが上がっていることについて、短期的には対処できるとの見方を示した。ただ上昇が続けば2027年予算だけでなく、信頼性のある中期的な財政健全化計画の策定を求める圧力が強まると指摘した。
シュチュレク氏はバンコクで開かれているIMF年次総会の合間にロイターの取材に応じた。現時点では仏国債市場はまだ秩序立った動きを保っているとの認識を示した。
「(市場には)流動性があり、(国債の)償還期間もかなり長く、投資家層も多様だ。銀行の流動性が高いことも支えになっている。このため短期的な債務リスクには十分対応できる」と語った。
一方、「利回りの高止まりが長引けば、財政とコスト抑制への圧力が強まる。財政の不均衡是正が急務であることを改めて認識させる。まずは27年予算から着手すべきで、欧州連合(EU)の財政ルールに沿って遅滞なく承認される必要がある」と述べた。
フランスは26年の財政赤字を国内総生産(GDP)比5.4%と見込む。27年は5.0%への引き下げを目標としている。EUの法令を順守するには、29年までに赤字をGDP比3%未満に抑える必要がある。
シュチュレク氏は「それは確かに必要だ。市場の動きは、われわれにもフランスの政策当局者にも、その必要性を改めて認識させている」とし「市場のシグナルには政策を変える力がある。過去に何度も見てきた。ある意味では、債券市場から現実を突き付けられることで、財政調整のあり方が変わり、調整が加速する可能性がある」と述べた。