Kentaro Okasaka

[東京 16日 ロイター] - 経済産業省は16日、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電​路製造(TSMC)が熊本県に建設中の第2工場‌で回路線幅3ナノメートル(ナノは10億分の1)の先端半導体を生産するための計画変更を認定した。従来は6ナノや12ナノ、40ナノを計画していたが、変更後は3ナノに専念する。

現時点での生産枚数は月6000枚を計画しているが、今後、日本政府の支援を前提に具体的数量を検討する。経産省は来年度予算で支援資金を要求中で、既に生産開始している第1工場を含む最大助成額は1兆円を超える見通し。

経産省の南部友成・情報産業課長は記者団に「これからのAI(人工知能)トランスフォーメーションを考えれば、AI自体を支える3ナノの最先端ロジック半導体は必要不可欠だ」と指摘。国内に3ナノの生産拠点を確保することは「日本のサプライチェーン強靭化や経済安全保障の強化にとって非常に有意義だ」と述べた。

TSMCの魏哲家​最高経営責任者(CEO)は2月、高市早苗首相​と会談した際、第2工場で3ナノ半導体を生産する計画を伝えていた。同社は、今回の計画変更で熊本県の第1、第2工場への設備投資額が計230億ドル(約3兆6300億円)を超える見込みとし「日本と世界中の顧客に先端技術を提供し、AI時代における強力な需要に対応していく」とコメントした。

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