Maria Martinez
[バンコク 16日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)のナーゲル総裁は16日、債券市場が混乱する中でドイツは欧州の安定の錨(いかり)であり続けると述べ、ドイツは長年の経済停滞を経て「体力を取り戻しつつある」との認識を示した。
タイの首都バンコクで開かれている国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会での記者会見で述べた。ナーゲル氏は、最近の債券市場の混乱はインフレ加速、底堅い成長、人工知能(AI)関連企業からの資本需要の高まりが重なった結果だと指摘。その上で「大規模な金融危機に発展するリスクがあるとは見ていない」と語った。
エネルギー価格上昇が他の品目にも波及するリスクについて問われると、現在のインフレ環境はロシアによるウクライナ侵攻を受けた価格上昇が消費者に転嫁された4年前の状況とは異なると分析した。「現在われわれが経験しているショックは、ある程度まで企業側が吸収する可能性があるのではないかと見ている」と語った。
欧州中央銀行(ECB)に関しては「現状が維持されるのであれば、追加の措置を講じざるを得なくなる可能性を排除できない」と述べた。 ECBは9月、今年2度目の利上げを実施した。