ビデオゲームの映画化には、ある問題が付きまとう。肝心のゲームそのものを翻案せず、その他の要素ばかりを詰め込みがちなことだ。大抵の場合、ゲーム進行中にプレーヤーが一休みしたり、登場人物の背景や役割を伝えるための「幕間」として機能する、粗雑な作りのカットシーンだけが続くような作品になる。
ゲーム機からスクリーンに移行するプロジェクトは、史上最低の映画をいくつか生み出してきた。出来がいい作品など、ほんのわずかだ。
だが、ザック・クレッガー監督の新作『バイオハザード』は一味違う。カプコンが手がけるサバイバルホラーゲームシリーズの実写映画版の2度目のリブート作品である本作は、ゲーム内世界に存在する感覚ではなくゲームをプレーする感覚を重視している。
その最初の1歩が、原作の登場人物を全削除し、プロットも大幅に捨て去ったことだ。
おかげで原作ファンからは、新米警官のレオン・ケネディなど、おなじみのキャラクターが出てこないとの不満の声も上がっている。とはいえ、銃を構えた戦闘準備万端のヒーローの視点から世界を見るのは楽しい体験だとしても、そんな人物は映画の主役としては退屈になりかねない。
本作の(一応の)ヒーローは、医療品配達員のブライアン(オースティン・エイブラムス)だ。貧相な体つきに、まばらなひげを生やした青年で、改造サブマシンガンより、プレイステーションのコントローラーを握り締めているのがぴったりに思える。
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