[上海 15日 ロイター] - 中国市場は下落し14カ月ぶりの安値で引けた。予想を上回る米インフレ指標を受けて追加利上げ観測が強まり、ハイテク株を中心に世界的に株安が広がった流れを引き継いだ。
上海総合指数とCSI300指数はともに1.6%下落。いずれも2025年8月以来の安値で引けた。
上海証券取引所の新興ハイテク企業向け市場「科創板」50指数は1.5%安、深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板(チャイネクスト)」総合指数は2.9%下落した。
UBS証券の中国株ストラテジスト、レイ・モン氏は「最近の調整は、過熱していたハイテク株の持ち高解消が集中的に進んだことが主因とみられる。投資信託も、元本回復時の解約に関連した圧力に直面している」と指摘。「地政学リスク、米国債利回り、原油価格のボラティリティーがインフレ期待に影響を及ぼし、ドルの流動性が引き締まった結果、市場のリスク選好を圧迫している」と指摘した。
前日の米国市場では、消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなり、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに動く可能性があるとの観測が一時再燃したことで、ドルが上昇する一方、米株は下落した。
投資家の関心は19日に発表される中国の第3・四半期国内総生産(GDP)統計に向かっている。貿易から融資まで一連の指標が好調だった中、景気回復の勢いを見極める材料となる。
国際通貨基金(IMF)は15日、アジアの経済成長が2027年に減速するとの見通しを示した。イラン戦争に伴うエネルギーショックや人工知能(AI)ブームの調整の可能性、世界的な債券利回り上昇の波及によるリスクが高まっていると警告した。
香港市場ではハンセン指数が1%下落し、ハンセンテック指数は2.7%安となった。アリババの香港上場株は3.7%下落。