Andy Bruce
[マンチェスター(英国)15日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が15日発表した8月の国内総生産(GDP)は前月比0.1%増と、予想に反してプラス成長となった。コンピュータープログラミング部門が一段と伸び、人工知能(AI)が成長を押し上げていることを示す形となった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.1%減だった。
前年同月比の成長率は2.1%に加速し、新型コロナウイルス禍から経済が回復していた2022年10月以来の高水準となった。この時期を除けば、19年12月以来の高い伸びだった。
<英経済、幅広い分野で力強さ>
ONSは英経済の大部分を占めるサービス業で、過去1年間に幅広い分野が成長したと指摘した。
RSM UKのチーフエコノミストのトーマス・ピュー氏は「第4・四半期に経済活動が停滞したとしても、今年の経済を底堅いと表現するのはやめて、十分に評価できる成長を遂げたと語るべきだろう」と述べた。
第3・四半期の成長率はイングランド銀行(英中央銀行)の予測である0.4%を上回る見通しとなっており、今回の統計は11月の会合で利上げについて検討する当局者の判断にも影響する可能性がある。
ピュー氏は、現在の金利水準が経済活動を抑える効果は、英中銀が想定していたほど強くないことが示唆されたと語った。
ヒーリー財務相は今回の統計について声明で「中東や欧州での紛争が世界中の人々に打撃を与えているが、きょうの統計はこうした世界的な衝撃に対する英国の底堅さを改めて示している」と述べた。
<製造業がけん引、プログラミングも急伸>
8月単月では製造業が成長をけん引した。製造業の生産は小幅減少の予想に反し、前月比1.2%の大幅増となった。
サービス業は横ばいだったが、0.1%減との予想を上回った。コンピュータープログラミングが再び目立った伸びを示し、1.1%増加した。年初からの増加率は13%に達した。6─8月の成長への寄与も最大だった。建設業の生産は小幅に減少した。
PwCのシニアエコノミスト、ジェイク・フィニー氏は、今年の英経済が予想外に力強く成長している重要な要因として、企業の設備投資、特に情報技術関連のハードウエアへの投資を挙げた。「英国は投資の規模でも、投資が成長を押し上げる効果でも、依然として米国に後れを取っている。ただ前進しており、欧州の多くの国に引き続き先行している」と述べた。