Takahiko Wada

[熊本市 15日 ロイター] - 日銀の小枝淳子審議委員は15日午後の記者会見で、今後の利上げについて「特定のペースを考えているわけではない」と話した。9月に続き10月の金融政策決定会合でも利上げを決める可能性があるのか問われたが、「その都度、経済・物価・金融環境を点検して判断していく」と述べるにとどめた。

午前の懇談会のあいさつでは、緩和的な金融環境が続くもとで、物価上昇リスクが「相応にある」ことを踏まえれば、利上げに「過度に慎重になることはない」と話していた。

9月会合は、6月から3カ月での追加利上げ決定となった。小枝委員は、金融緩和度合いの調節は「できる時にした方がいい」と話し、9月利上げに当たっては中東情勢の悪化を受けてもなお経済の底堅さが確認できたことが判断を後押ししたと説明した。

あいさつでは中立金利は「1%よりは相応に上」と述べていたが、会見ではそれ以上具体的な水準には言及しなかった。中立金利についてピンポイントで数値を言うことは難しく、「レンジを持って捉えていくことが必要」と強調した。

2%物価目標を「達成」しているのかとの質問には「安定性や持続性についてしっかり議論していく必要がある」と述べた。

小枝委員は、幅広い品目の物価上昇の持続と賃金の安定的な上昇を挙げた上で、基調的な物価上昇率が2%に「定着しつつある」とした。米国の高関税政策や中東情勢の悪化という「外部ショックを受けても、わが国経済は底堅さが見えている」と述べ、経済の底堅い推移も基調物価の定着度を上げる方向に作用していると説明した。

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