Gram Slattery
[ワシラ(米アラスカ州) 13日 ロイター] - トランプ米大統領は13日、3週間後に迫った中間選挙に向け、アラスカ州で遊説した。同州はかつて共和党の安定した地盤だったが、今回は上院選が接戦となっている。その結果は議会の勢力図を左右する可能性がある。
世論調査では、民主党候補のメアリー・ペルトラ氏が共和党現職のダン・サリバン上院議員と互角か、わずかにリードしている。
全米の多くの地域と同様、アラスカでもトランプ氏の支持率は不支持率を下回る。軽油やガソリンの値上がりと、不人気な対イラン戦争が支持率を押し下げている。トランプ氏は2024年の大統領選で約14ポイント差で同州を制した。
トランプ氏に先立って演説したサリバン氏は、州民がエネルギー費用の面で「課題」に直面していると認めた。ただ、「中東の紛争は一時的なものだ」と述べ、「本当の終わりのない戦争とは、民主党がアラスカの石油・ガスとわれわれの雇用に仕掛けている戦争だ」と主張した。
トランプ氏は演説の冒頭で、イランとの戦争は「間もなく終わり、物価は急落する」と約束した。「私は米国のどの州よりも、この州のために多くのことをしてきた」と述べ、アラスカのパイプライン計画へのアジアからの投資誘致や、新たな送電線への資金拠出、高速インターネットの普及拡大といった政権の取り組みを強調した。
集会の途中、トランプ氏は地元の修理工場経営者2人に恩赦を与えた。2人はディーゼルエンジンの排ガス浄化装置を取り外したとして、連邦大気浄化法違反で有罪判決を受けていた。
また共和党支持者に郵便投票を呼びかけた。
3日公表のニューヨーク・タイムズ紙とシエナ大学の調査では、ペルトラ氏が7ポイントリードした。同氏はアラスカ先住民で、2022年から25年まで同州唯一の連邦下院議員を務めた。ただ、はるかに接戦との結果を示す調査もある。