Yukun Zhang Ellen Zhang Liz Lee
[北京 14日 ロイター] - 中国税関当局が14日発表した9月の輸出(ドル建て)は前年同月比36.3%増と、予想の25.5%増を大幅に上回り、今年2月以来の高い伸びとなった。堅調な外需が個人消費の低迷を補い、年間成長率目標の達成に向けた政策当局への圧力が和らいだ。8月の伸び率は25%だった。
貿易不均衡の是正を求める欧米諸国の圧力にもかかわらず、中国のモノの輸出は2年連続で底堅さを維持。工場の稼働を支え、内需や投資が低迷する中で経済成長を下支えしている。
9月の輸入は31%増。市場は伸び率が8月の28.2%から24.5%に鈍化すると見込んでいた。
1─9月の貿易黒字は9381億1000万ドルに達した。第4・四半期に輸出が急減速しない限り、貿易黒字は昨年より早い時期に1兆ドルを突破する見通しだ。現時点でこうした減速の可能性は低いとみられる。
今月発表された、中国から欧州連合(EU)へのハイブリッド車輸出を制限する合意は、いずれ中国の好調な自動車貿易の重しとなりそうだ。ただ、貿易措置は12月から実施される見通しで、輸出業者は駆け込みで出荷を増やす可能性がある。
9月に行われた習近平国家主席とトランプ米大統領の首脳会談では、関税を巡る休戦の延長と、双方がそれぞれ300億ドル相当の品目に対する関税を引き下げることで合意した。
対米輸出は前年比39.6%増。米国からの輸入は20.7%増加した。
世界的な人工知能(AI)インフラの整備に減速の兆しがほとんど見られない中、アナリストは半導体を含む中国製ハイテク製品への需要が引き続き堅調に推移すると予想している。
好調な輸出は、政策当局が引き続き緩やかな政策支援で年間4.5─5%の国内総生産(GDP)成長率目標を達成できる可能性を示している。
今後は中国の輸出に対する規制強化がリスクとなる。中国は自国の産業・金融政策を引き続き擁護しているが、米政府とEUは、これらの政策が中国の巨額の貿易黒字の背景にあると批判している。
輸出が今や主要な成長エンジンとなる中、同部門が大きな打撃を受ければ、当局は内需の低迷と長年続く不動産市場の低迷に対処するため、景気刺激策の強化を迫られる可能性がある。